わたしが20年落ち30万円台のトヨタ・クラウンを買ったワケ 自動車ライターの「愛車」は? 小鮒康一

公開 : 2022.12.30 05:45  更新 : 2022.12.30 09:10

自動車ライター小鮒康一が高級セダン「クラウン」を購入。といっても20年落ち30万円の個体……。なぜそこにたどり着いたのか、紹介します。

愛車は中古の11代目クラウン

クラウンと言えば、言わずと知れた日本を代表する高級車の1つであり、65年以上という長い歴史を誇るモデルである。

それだけに新型が登場すると毎度のように賛否両論が巻き起こるモデルということもあるのだが、特に2022年7月に登場した16代目は、クロスオーバースタイルを纏ったFFベースの4WDとなったことで大きく方向転換を図ったモデルとして大きな話題を集めたのも記憶に新しいところだ。

愛車探しをしていたところ、クラウンにたどり着いたのだという。
愛車探しをしていたところ、クラウンにたどり着いたのだという。    小鮒康一

そんな折、大変個人的なお話で恐縮ではあるが、筆者は今年、20年落ち(正確には19年)となる11代目クラウンを購入した。

そのことを何気なくAUTOCAR JAPAN担当者に話したところ、「なぜ今クラウンを買ったのか、書いてほしい」と言われてしまったためこの原稿を書いているというワケである。

筆者は過去にクラウンを所有していた経験はなく、高級セダンとも無縁の生活を送っていた。

過去の愛車もどちらかというとコンパクトでライトウェイトなスポーティモデルが多かったので、そういった点からも不思議に思われてしまったのかもしれない。

正直筆者としても、何が何でもクラウンが欲しい! という気持ちがあったわけではなく、なんとなく大排気量のセダンに乗ってみたいというところから中古車探しをスタートさせており、クラウンに特別な思い入れがあったワケでもないのだが、購入の経緯と購入後の感想をお伝えしていこう。

大排気量セダン探してクラウンに

前述したように、1度くらいは大排気量のセダンに乗ってみたいというふんわりした考えから始まった中古車探し。

とはいえ潤沢な予算はないので、比較的底値となっている2000年前後のモデルかつ、購入後の維持のしやすさを考えて国産車をターゲットとした。

筆者の愛車は「ゼロクラウン」の1つ前の世代のモデル。古き良きセダンスタイルに惹かれたのだという。
筆者の愛車は「ゼロクラウン」の1つ前の世代のモデル。古き良きセダンスタイルに惹かれたのだという。    小鮒康一

そして高級車らしい乗り味を楽しみたいということで、後輪駆動レイアウトであることも追加条件としたのだが、この時点ですでにトヨタ日産の2メーカーにほぼほぼ絞られてしまったのだ。

そこで「日本の高級セダンといえばやはりクラウンなのでは」と思い立ち、クラウンに絞って中古車をチェックする日々がスタート。

価格的には12代目モデルの方が底値となっていたのだが、ゼロクラウンという名前のとおり、新世代のクラウンとなってしまった12代目より、古き良きセダンスタイルを持っていた11代目の方が個人的にクラウンらしいと思ってのことだった。

11代目クラウンには、フォーマルなロイヤル系とスポーティなアスリート系と、2つのグレードが用意されていたが、筆者の考えるクラウンのイメージに近いロイヤル系をターゲットに探していると、近所のトヨタディーラー系中古車店に1台の車両があることを発見する。

車両本体価格は30万円台と格安で修復歴アリというものだったが、走行距離は5万km台と少なめで、グレードはロイヤル系の最上位であるロイヤルサルーンG。

本革シートだったのは誤算だったが(できれば傷みにくいファブリックが良かった)、シートの状態も比較的良好なものとなっていた。

そして何より、ディーラー系中古車店で保証付で販売されるという安心感につられてめでたく筆者の愛車になったというワケである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    小鮒康一

    Koichi Kobuna

    1979年生まれ。幼少のころに再放送されていた「西部警察」によってクルマに目覚めるも、学生時代はクルマと無縁の生活を送る。免許取得後にその想いが再燃し、気づけば旧車からEV、軽自動車まで幅広い車種を所有することに。どちらかというとヘンテコなクルマを愛し、最近では格安車を拾ってきてはそれなりに仕上げることに歓びを見出した、尿酸値高い系男子。

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