オーダーメイドのブガッティ・シロン、オークション出品へ 色も内装も特注品

公開 : 2022.12.23 06:05

ブガッティは、シロンのワンオフ車「シロン・プロフィレ」を公開しました。購入者の要望により快適性とパフォーマンスの両立を目指した1台で、来年2月にオークションへ出品、利益の一部は寄付される予定です。

世界に1台限り 過激さ控えめのシロン

ブガッティ・シロンのワンオフ車が、チャリティオークションに出品されることが決定した。「シロン・プロフィレ(Chiron Profilee)」と呼ばれ、シロンの製造枠がすべて埋まっているため、1台しか製造されない。

W16エンジンにより0-100km/h加速わずか2.3秒を達成するが、顧客からの要望を受けて、快適性とハードコアスポーツの要素の融合を図った。

ブガッティ・シロン・プロフィレ(Chiron Profilee)
ブガッティ・シロン・プロフィレ(Chiron Profilee)    ブガッティ

ブガッティのクリストフ・ピオション社長は、「わたし達が創り出したものは、隠しておくにはあまりにも美しい」と語り、「真のブガッティであり、収集可能な自動車の中でもユニークな1台」と呼んだ。

シロン・スポーツよりもコーナリングとハンドリングを改善するために、ギアのショートレシオによる加速性能調整、シャシーの調整(キャンバー角の変更)、ハードスプリングなど、シロン・ピュア・スポーツの多くの要素が取り入れられている。

また、リアのダウンフォース増強とエンジンルーム冷却のための幅約180cmの固定式リアウィングなど、独自の装備も多数搭載されている。

インテリアでは、ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソールに、ブガッティとして初めてウーブンレザー仕上げが施された。カラーリングの「アルジェント・アトランティック」は、専用にデザインされたもの。

シロン・プロフィレは2月1日にRMサザビーズによってオークションにかけられ、収益の一部が慈善団体に寄付される予定。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事