個性豊かなEVクロスオーバー プジョーe-2008へ試乗 フェイスリフトで航続距離1割増し

公開 : 2022.12.31 08:25

プジョーらしく個性豊かで有力な選択肢

試乗はアリュール・プレミアムというトリムグレードだったが、フェイスリフトに伴いインテリアにも手が加えられた。ペダルにはアルミニウム製のカバーが付き、装飾も細かな部分で新しい。

車内は居心地が良く、視覚的にも触覚的にも魅力的。フランス車らしいオシャレなセンスで仕立ててある。タッチモニターで操作するインフォテインメント・システムは、グラフィックが美しいものの操作性は今ひとつに感じられた。

プジョーe-2008 アリュール・プレミアム(英国仕様)
プジョーe-2008 アリュール・プレミアム(英国仕様)

効果的なアップデートが施されたe-2008ではあるが、一部のライバルは本格的なモデルチェンジで競争力を高めてきている。特に韓国勢は勢いがイイ。

プジョーe-2008は、リーダーシップを取れるほどの総合力を備えていないかもしれない。とはいえ、ブランドらしく個性豊かな仕上がりで、このクラスでは有力な選択肢の1つに据えられると思う。

プジョーe-2008 アリュール・プレミアム(英国仕様)のスペック

英国価格:3万5300ポンド(約586万円)
全長:4300mm
全幅:1770mm
全高:1550mm
最高速度:149km/h
0-100km/h加速:9.0秒
航続距離:341km
電費:5.1km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:1430kg
パワートレイン:AC永久磁石同期モーター
バッテリー:50.0kWh
急速充電能力:100kW
最高出力:136ps
最大トルク:26.4kg-m
ギアボックス:−

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジェームス・アトウッド

    James Attwood

    役職:雑誌副編集長
    英国で毎週発行される印刷版の副編集長。自動車業界およびモータースポーツのジャーナリストとして20年以上の経験を持つ。2024年9月より現職に就き、業界の大物たちへのインタビューを定期的に行う一方、AUTOCARの特集記事や新セクションの指揮を執っている。特にモータースポーツに造詣が深く、クラブラリーからトップレベルの国際イベントまで、ありとあらゆるレースをカバーする。これまで運転した中で最高のクルマは、人生初の愛車でもあるプジョー206 1.4 GL。最近ではポルシェ・タイカンが印象に残った。
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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