スコダ・ファビア・プロトタイプ
公開 : 2014.09.06 23:40 更新 : 2017.05.29 18:40
■どんなクルマ?
今月の終わりに開催予定のパリ・モーターショーにて公式にデビューする、スコダ・ファビアのプロトタイプを一足先に試乗することにした。
先代モデルが生産開始してから7年間。ようやくのニュー・モデルの登場である。およそ7年前からスコダのモデル展開は拡大し始めたのだけれど、内部の人々はファビアに関しては、英国への輸出を継続する必要性をあまり感じなかったようだ。しかしこの度、こうやって再びファビアに試乗するチャンスを与えてくれたスコダには感謝しなくてはならない。
こうしてやってきた最新のファビア。強く、逞しく、軽い、と言うのが今回のモデルのキャッチフレーズ。さらに大きく、ハッピーでキュートと言うワードも後に続く。とどのつまり、ファビアの購買層の年齢を若返らせる事に全力を注いでいるのである。
したがって先代よりもシャープなラインが増え、概してパリっとした見た目に変更された。また車高は31mm低められ、全幅は先代比+90mmへと拡大した。
全長は先代と同様。しかしながらホイールベースはわずかに延長され、フロントのオーバーハングは短くなっている。用いるプラットフォームは兄弟車であるフォルクスワーゲン・ポロのMQB-Aではなく、従来のプラットフォームのリデザイン版となる。
その結果、軽量、堅牢の両方を同時に達成。テストに借り出した1.0ℓガソリン・エンジンのモデルの乾燥重量は980kg。フォルクスワーゲンUp!よりも50kg重いだけに留まった。
すべてのエンジンがユーロ6に対応するという優等生ではあるが、こちらの3気筒エンジンこそ、ベストセラーになるとスコダは予想する。この他にも最新版の1.2ℓTSI4気筒ユニットと、ポロで既に使われる ’超’ 経済的な1.4ℓ3気筒ディーゼルが脇を固める。
来年には1kmあたりのCO2排出量が82gのグリーンライン・グレードが追加される予定ではあるが、それを待たずとも、どのモデルも17%程度の排出量削減を期待して良いとスコダは説明する。