日産パルサー 1.2DIG-T テクナ

公開 : 2014.09.06 23:45  更新 : 2017.05.29 19:27

しかしパルサーが指名するライバルはゴルフにあらず。実際のところヒュンダイi30やキア・シード辺りを見据えているとのこと。

10年前ならばいかに低価格かつ装備が充実しているかが求められていたけれど、高級感ある内装やマルチリンク式のリア・サスペンションを始めとする動力上の才能などが求められる現在、パルサーがどのようなアプローチをしていくのかは興味深いところだ。

内装を見ていくと、世の期待に沿う面とそうでない面がある。もちろん際立って不快に感じる点はないものの、ややギラギラし過ぎているパーツ(実際の金属はここまで光らない)や硬いプラスチック・パーツは目立つ。

ただしエルゴノミクスは全般的に優れる。中でもドアに設えられた大きめのアームレストやドライビング・ポジションなどは好ましい。その上、後席の足元にも小物入れが用意されている点もありがたいし、キャシュカイからスワップされたエンターテイメント・システムの類も扱いやすい。

組み合わされるエンジンは111psの1.5ℓディーゼルと、ここでテストする116psの1.2ℓガソリン・ターボ。これもキャシュカイと全く同じもので、驚くほど静かで、必要にして十分なパワーを発揮する。極めて洗練されたクルマだと言える。

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