海外セレブのちょっと変わった愛車特集 25選 著名人が乗る「意外」なクルマとは?

公開 : 2023.01.03 19:05  更新 : 2023.01.04 00:12

ローマ教皇や大統領、ミュージシャンに人気小説家……。今回は、いわゆる「セレブ」たちが乗っていた意外なクルマを、知られざるエピソードとともに紹介します。

著名人たちの「意外」な愛車特集

インターネットで検索すれば、お金持ちや有名人が所有するクルマを紹介している記事が無数にヒットする。フェラーリベントレーキャデラックなど、その数は膨大だ。しかし、今回は別の角度からこのテーマを取り上げたい。

米国のジョー・バイデン大統領や映画監督のクリント・イーストウッド、ジョン・レノンなど、世界的に有名な「セレブ」たちが所有するのは、高級車とスポーツカーばかりではない。彼らが乗っている(または乗っていた)意外なクルマを、知られざるエピソードとともに紹介しよう。

海外の著名人はこれまでどんなクルマに乗っていたのか、またどのように入手したのかを取り上げる。
海外の著名人はこれまでどんなクルマに乗っていたのか、またどのように入手したのかを取り上げる。

写真は、特に断りのない限り、代表的なモデルを掲載している。

コリン・チャップマン:ルノー4

英国のスポーツカーメーカー、ロータスの創業者であるコリン・チャップマン(Colin Chapman、1928-1982)は、当然のごとくスポーツカーに乗っているんだろうと思われるかもしれないが、1966年に入手したのは「ごく普通」の乗用車ルノー4である。

これは、彼の友人であるスイスの著名なモータースポーツジャーナリスト、ジェラール・クロンバック(Gerard Crombac、1929-2005)の影響であり、新型ロータス・ヨーロッパルノー製エンジンを採用したことへの「感謝の気持ち」として、ルノー4が贈られたようだ。

コリン・チャップマン:ルノー4
コリン・チャップマン:ルノー4

納車の段取りは、目を見張るほど複雑だ。チャップマンから夜遅くにかかってきた電話に応えて、作家イアン・スコット・ワトソンは友人とともにパリに飛び、クロンバックに会い、ルノー4を受け取る。スコットはその後2日間かけて、スペイン・イビサ島にあるチャップマンの別荘まで4を走らせた。チャップマンはその1日後に別荘に到着し、飛行機で英国に戻ったという。

ジム・クラーク:サンビーム・タルボット90

後にF1世界チャンピオンになるジム・クラーク(Jim Clark、1936-1968)が初めて所有したクルマは、父親から譲り受けたサンビーム・タルボット90であった。

彼はこのクルマで地元スコットランドを走り回ったが、ダンスへ行く途中(またはその帰り)に壊れてしまったという。クラークはその後、サンビームMkIIIと呼ばれる後期型に買い換えている。

ジム・クラーク:サンビーム・タルボット90
ジム・クラーク:サンビーム・タルボット90

ビヨンセ:ロールス・ロイス・シルバークラウド

ビヨンセ(Beyonce、1981-現在)と夫のジェイ・Zは、超富裕層が好みそうなクルマを数多く所有している。その中で最も驚くべきものは、2006年にビヨンセが25歳の「誕生日プレゼント」として贈られた1959年式シルバークラウドIIコンバーチブルかもしれない。

同年、2人はシングル『Upgrade U』でコラボレートしている。この曲のPVにもロールス・ロイスが登場するが、こちらはシルバークラウドIIIのセダンである。

ビヨンセ:ロールス・ロイス・シルバークラウド
ビヨンセ:ロールス・ロイス・シルバークラウド

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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