海外セレブのちょっと変わった愛車特集 25選 著名人が乗る「意外」なクルマとは?

公開 : 2023.01.03 19:05  更新 : 2023.01.04 00:12

ローマ教皇ベネディクト16世:フォルクスワーゲン・ゴルフ

ローマ教皇には、自動車メーカーなどからさまざまなクルマが贈られているが、教皇になるまでは自分でクルマを手配しなければならない。ベネディクト16世と呼ばれるようになる前、ヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(Joseph Ratzinger、1927-2022)はフォルクスワーゲン・ゴルフの4代目を購入した。

彼は運転免許を取得したことがないとされているため、おそらくスタッフに運転してもらうために買ったのだろう(ただし、ヘリコプターの操縦はできる)。

ローマ法王ベネディクト16世:フォルクスワーゲン・ゴルフ
ローマ法王ベネディクト16世:フォルクスワーゲン・ゴルフ

2005年にローマ教皇に就任すると、ゴルフは売却された。同年末、次の所有者はオークションサイトのeBayに出品、オンラインカジノに19万8939ユーロ、約25万ドルで売却した。カジノはこのゴルフを宣伝に使用し、その後20万4400ドルで売却、お金は慈善団体に寄付したという。

ダイアナ妃:フォード・エスコートRSターボ

ダイアナ・スペンサー夫人だった時代、後に皇太子妃となる彼女(Princess Diana、1961-1997)は、オースチン・メトロに乗っているところを執拗に写真を撮られ続けた。ダイアナ妃の所有していたクルマはオークションで高値がつけられる傾向にあるが、中でも最も有名なのはフォード・エスコートRSターボであろう。

純正ボディカラーは白しか用意されていなかったが、警察からの「目立ちにくいように」とのお達しにより、黒に塗られた唯一の車両とされている。また、同じ理由から下位グレードのフロントグリルが使用されている。

ダイアナ妃:フォード・エスコートRSターボ
ダイアナ妃:フォード・エスコートRSターボ

このクルマは2022年8月に72万2500ポンド(約1億1000万円)という高値で落札された。その理由は、来歴、希少性、抜群のコンディション、走行距離が2万4961マイル(約4万km)と少なかったことが挙げられる。それまでのエスコートRSターボのオークション記録(約6万3500ポンド)を帳消しにしてしまう金額であった。

エリザベス2世:ランドローバー

英国のエリザベス2世(Queen Elizabeth II、1926-2022)は、高級リムジンから1960年代のヴォグゾールのワゴン車まで、多くのクルマに乗ってきた。自らハンドルを握る機会も多かったという。王族のイメージから最も遠いのは、初代モデルのランドローバー(後にディフェンダーと呼ばれる)であろう。

オフロードに長けたランドローバーは、王室の領地を回るのに適していた。陸軍でメカニックの訓練を受けた彼女なら、故障しても自分で修理ができただろうが、おそらくお付きの人にやってもらえるはずだ。

エリザベス2世:ランドローバー
エリザベス2世:ランドローバー

記事に関わった人々

  • AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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