海外セレブのちょっと変わった愛車特集 25選 著名人が乗る「意外」なクルマとは?
公開 : 2023.01.03 19:05 更新 : 2023.01.04 00:12
聖ヨハネ・パウロ2世:フォード・エスコート
聖人とフォード・エスコートを同列に語る機会は滅多にないので、これは見逃せない。1978年にローマ教皇ヨハネ・パウロ2世となり、2014年に聖人に昇格したカロル・ヴォイティワ(Karol Jozef Wojtyla、1920-2005)は、かつてエスコートMk2 1.1 GLを長く所有していたという。
写真は、1996年にオークションで10万2000ドルで落札され、教皇が亡くなった2005年にも69万ドルという破格の値段で落札されたものだ。2018年に開催されたさらに別のオークションでは、12万1000ドルまで値下がりしたが、それでもエスコート1100としては信じられない数字である。
ピーター・セラーズ:ミニ
1960年代のミニの魅力は、その実用性とレースでの大活躍に加え、多くのセレブリティが所有していたことにある。
コメディアンであり俳優でもあった英国のピーター・セラーズ(Peter Sellers、1925-1980)が乗っていた1963年型は、フーパーが多額の費用をかけてカスタマイズしたものである。セラーズが主演した1964年のコメディ映画、ピンク・パンサーシーリーズ第2作『暗闇でドッキリ(原題:A Shot In The Dark)』のために、ラドフォードが製作した同型の左ハンドルのミニもある。
セラーズはその後、妻で女優のブリット・エクランド(1942-現在)のためにラドフォードのミニ(写真)を購入した。
セバスチャン・ベッテル:フィアット500
元F1世界チャンピオンのセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel、1987-現在)は、多くのクルマを所有しており、非常にパワフルなものも少なくない。お気に入りはフェラーリF40と語っているが、最高出力が30psにも満たないようなフィアット500も絶賛している。特にリアヒンジドアが気に入っているようだが、そのルックスと、気取ったところがないことも理由の1つかもしれない。
P.G.ウッドハウス:ダラック
英国の著名な小説家P.G.ウッドハウス(Pelham Grenville Wodehouse、1881-1975)は、著作の中でも何度か自動車に触れているが、熱心なクルマ好きというわけではない。1906年11月に450ポンドで中古のダラック(Flying Fifteen、写真)を購入し、1週間で町外れの生け垣に衝突、そのまま乗り捨てて二度と運転しなかったという有名な逸話がある。
ほぼ実話だが、どうやら事故後もクルマの運転はしていたようである。ウッドハウスは1920年代に米国で運転していたと言われており、また1940年にはナチスから逃れるためにフランスの自宅からランチア(モデル不明)で移動したことは確かだ。ただ、後者は妻のエセルが運転していた可能性もある。