「変えた意味…」SNSで話題 羽田空港の駐車場 キャラに微妙な変化 そこには納得の理由
公開 : 2023.01.03 05:50 更新 : 2023.01.03 12:35
今回紹介するのは羽田空港……ではなく空港の立体駐車場。各階のキャラクターがなぜ変わったのか、取材しました。
立体駐車場のキャラクターが変わった
コロナ禍で、すっかり空港から足が遠ざかってしまったという方もいるでしょう。
そんな貴方が、今年の年末年始の移動で羽田空港に行くと、以前と微妙に違っていることに気が付くでしょうか?
その変化は駐車場にあります。
何かといえば、立体駐車場に描かれるキャラクターです。
実は、2019年に西側のP2立体駐車場がリニューアルされ、各階に描かれているキャラクターが変更になっていたのです。
また、2022年には東側のP3立体駐車場もキャラクターのサイン改修が実施されました。
これにより、P2の立体駐車場は、1階「サクラ」、2階「チューリップ」、3階「アサガオ」、4階「ヒマワリ」、5階「バラ」、6階「ユリ」が、1階「アジサイ」、2階「チューリップ」、3階「アサガオ」、4階「ヒマワリ」、5階「バラ」、6階「ユリ」となりました。
また、P3立体駐車場は、1階「アシカ」、2階「ペンギン」、3階「クジラ」、4階「ラッコ」、5階「イルカ」、6階「シロクマ」、7階「ウミガメ」が、1階「ペンギン」、2階「アシカ」、3階「カメ」、4階「ジンベイザメ」、5階「イルカ」、6階「エイ」、7階「クジラ」と変化したのです。
P2に関しては1階が「サクラ」から「アジサイ」に代わり、P3に関しては、「ラッコ」「シロクマ」「ウミガメ」がなくなり、新たに「カメ」「ジンベイザメ」「エイ」が加わっています。
西は「陸」、東は「海」をイメージ
では、そもそもなぜ羽田空港の駐車場には、花や動物のキャラクターがサインに使われているのでしょうか。
そこで羽田空港のP2とP3の駐車場を管理する一般法人空港振興・環境整備支援機構(空港支援機構)の広報担当者にたずねてみました。
「羽田空港の用地は、南北に縦断する首都高速道路により、東西2地区に大きく分類されます。国土交通省では、東西2地区のデザインコンセプトを取りまとめるにあたり、首都高速道路東側地区を海のイメージ、西側地区を陸のイメージとしました。海に近い陸側を『海』、陸に近い西側を『陸』とする考えです」
たしかに羽田空港を地図で見えると、真ん中を首都高速道路が南北、というか北西から南東に向かって斜めに空港を二分しています。
そして、高速道路を挟むように、海側となる東側にP3とP4、陸側となる西側にP1とP2の立体駐車場が配置されています。
「立体駐車場は、駐車階が6~4層を数え、1層あたりの駐車枠が400台相当あります。また、各層とも同一平面となるため、いざ帰るときに駐車した階や駐車枠を思い出せないことが予想されました」
「このため、各階層に動物などの異なるキャラクターを用いた絵をサインとして表示することで、駐車した階を印象づけることになりました」
「立体駐車場もキャラクターが被らないように調整するため、東側地区(P3とP4)は海のイメージから海棲動物をモチーフとするキャラクターが選定され、西側地区(P1とP2)は陸のイメージから陸生動物および植物をモチーフとするキャラクターが選定されています」