次期BMW 5シリーズ 2023年発売へ 電気自動車も初導入 その中身とは

公開 : 2023.01.11 19:05

Mモデルも電動化? i5の高性能版は

M5は、ライバルであるメルセデスAMG E 63と同様にPHEV化するとの見方が強いが、AMGよりも大排気量のガソリンエンジンを搭載すると言われている。

BMWの開発責任者クラウス・フレーリッヒは以前、2025年までEVのMモデルは登場しないと発言している。「それまでは、自然吸気、ターボ、高出力PHEVによって、我々が目指すものを実現します」とし、現在の電動パワートレインでは重量が足かせになっていることを示唆した。

次期M5にはEV仕様は導入されないようだ。(画像は5シリーズの予想レンダリングCG)
次期M5にはEV仕様は導入されないようだ。(画像は5シリーズの予想レンダリングCG)    AUTOCAR

M5 PHEVは、ツインターボV8エンジンS63と高出力モーターを組み合わせて、750ps程度の出力を実現すると言われている。重量増を相殺するほどの大幅なパワーアップになることは間違いない。

i5をベースにした高性能モデルはどうなるのだろうか。CLARプラットフォームでは、リアに2基、フロントに1基の計3基の電気モーター(合計出力800ps)を搭載することができる。重量級の「i5 M」でも、現行のM5コンペティション(625ps)を直線加速で凌駕できるだろう。

フレーリッヒはまた、EVのトラクションコントロール・システムは設定が容易であるため、ダイナミクスと応答性が同等になり得るとの見方を示した。「制御は現在のM4よりも100%高速化できるので、より応答性の高いクルマに仕上げることができます。5度や10度、45度でもスリップするドリフトモードが必要なら、それも簡単です」と彼は言う。

しかし、BMWがこれほど強力な市販モデルを導入するかは未知数だ。ポルシェタイカン・ターボSの最高出力は760psで、それも数秒間だけだが、現在販売されているものの中で最も加速の速いクルマの1つである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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