世界を変えたクルマ 27選 常識はずれのインフルエンサー? 波紋を残した名車たち
公開 : 2023.01.15 18:05
ルノー・メガーヌ・セニック(1994年)
フルサイズミニバンのエスパスの成功に続いて、ルノーは7人乗りのコンパクトミニバンという概念を打ち出す。メガーヌのプラットフォームをベースにした(初期のモデルはメガーヌ・セニックと呼ばれた)セニックは、実際には5+2と言えるレイアウトを採用している。5人乗りSUVに市場を奪われるまで、よく売れるカテゴリーであった。
トヨタRAV4(1994年)
ランドローバーディフェンダー、スズキSJ、ジープなど、四輪駆動のオフローダーはRAV4が登場する以前にもたくさんあった。しかし、オフローダーの利点とコンパクトハッチバックの効率性を両立させ、使い勝手の良いパッケージにしたのがRAV4である。現在では、世界で最も売れているクルマの1つとなっている。
トヨタ・プリウス(1997年)
当初はややぎこちないスタイリングと限られた実用性しか備えていないプリウスだが、今では当たり前になっているハイブリッド車のテンプレートを作り上げた。1997年に発売された初代プリウスは、ライバルに2年先んじた存在だった。その効率的かつ未来的な設計により、多くの著名人の愛車にも選ばれている。
2023年1月、5代目となる最新型が発売された。世界で電動化が叫ばれる中、プリウスは今後どのような道を走っていくのだろうか。
日産キャシュカイ(2006年)
クロスオーバー市場は、これまでずっと活況を呈してきたように思われるが、日産キャシュカイはこのブームの火付け役と言われている。実質的には小型のSUVであり、SUVのメリットを享受しながらもランニングコストを抑えたモデルである。
多用途性と効率性の高さがヒットし、日本(デュアリス)での販売終了後も海外で活躍を続けている。2代目以降、北米では「ローグスポーツ」として販売されている。
日産リーフ(2010年)
日産リーフの登場以来、EVを取り巻く環境は大きく変わった。今でもEVの多くは、もともとエンジン車として設計されたクルマをベースとしているが、リーフは当初からEVとして設計されていた。
そのためスペース効率に優れ、運転しやすく、(少なくとも都市部であれば)十分な航続距離を持つことができた。EVでも実用的かつ手頃な価格のファミリーカーを作れるということを世界に示したクルマだ。
テスラ・モデルS(2012年)
1回の充電で400km以上走行可能なモデルSは、幅広い生活スタイルにフィットする最初のEVであった。スーパーカー並みの性能も大いに注目を集め、EVは決して退屈な乗り物ではないと示した。
登場から10年、競合他社はまだテスラに追いついていないが、このクルマが自動車業界を電動化の未来へ動かしたことは間違いないだろう。
画像 自動車業界に革命を起こしたディスラプターたち【シトロエンDS、ルノー16、アウディ・クワトロなどを写真で見る】 全84枚