ベッドフォードCAドーモービル(1958年式)落札価格は? BHオークション×ヤフオク!結果
公開 : 2023.01.22 20:23 更新 : 2023.01.22 21:17
BHオークションとヤフオク!のコラボで実現した第16回「コレクションカーオークション」の結果を紹介します。
珍車が1円スタート 結果は?
オークションハウス「BHオークション」は、「ヤフオク!」とコラボレーションし、希少価値の高い名車に特化した第16回「コレクションカーオークション」を開催。
今回のオークションは、和歌山県発の大人気アウトドアショップ「Orange」本店に展示されていた希少なヴィンテージカー全13台が出品された。
スタート価格はすべて1円から。「誰もが参加できる」オークションとして開催された。
出品される個体は、「Orange」のYouTubeチャンネルや、各種イベントで話題となったカスタムトラック2台をはじめ、国内では極めて入手困難なアメリカ製のキャンピングバンなど、「Orange」代表池田道夫氏が長年かけて収集した珠玉のコレクションが揃う。
2023年1月22日に判明したオークション結果をそれぞれ紹介する。
「ベッドフォードCAドーモービル」のオークション結果
スタート価格:1円
落札価格:140万3000円(税込:154万3300円)
入札数:85
ベッドフォードCAドーモービルの詳細
「ベッドフォードCAドーモービル」は1952年から1969年にかけて製造された、当時のイギリスを代表する商用車「ベッドフォードCA」をベースにキャンピング仕様に仕立てられたモデル。
仕様変更は、馬具製造業にルーツを持つコーチビルダー「ドーモービル」が手掛け、美しさとレトロなかわいらしさをあわせ持った唯一無二の魅力を持つ車両となっている。
今回出品された車両の大きな特徴となるのが、フロントガラスが2枚に分割している初期型ということ。
「ベッドフォードCA」はロングセラーモデルではあるが、このフロントガラスは初期型にのみ採用され、世界的に非常に希少価値が高いことで知られている。無論それは日本においても同様。
しかし、その希少性もさることながら、最大の魅力は辿ってきた由緒正しき歴史であるかもしれない。
この個体は、約20年前に大幅なレストアが実施され、当時においても現存する「ドーモービル」の中で屈指の美しさを放って注目を集めた。
カーショーでもその圧倒的な存在感で多くの人々を魅了。希少なクラシックキャンピングカーが多数参加する「Classic Camper Club」に参加した際には、2008年度「ベストパネルバン」、そして「最優秀賞」の2冠を獲得した。
2009年から1年間は、大手ファッションブランドである「Diesel」によって所有された後、ドイツ在住の前オーナーの元に渡ったと思われる。
状態は、池田氏の思い入れが強い車というだけあって、購入時からほとんど手を加えずに大切に保管してきたという。
最大の特徴ともいえるアコーディオンのように展開するポップアップルーフも問題なく可動し、側面にあしらわれたキャンディストライプの柄がブルーのボディカラーとマッチして爽やかな印象を与えてくれる。
ただ、天窓に関しては輸入時に痛みが進んでいたらしくワンオフで新たに制作したガラスへと変更されている。
内装にはコンロ、シンク、木製のテーブル、4座の独立した通称「Dormaticシート」を装備。残念ながら、コンロは当時の規格のままとなっているため、このままで実際に使用するのは難しいという。
エンジンは1507cc、ミッションは3速コラム式が採用されている。
実際に走行するにはバッテリー交換が必要となるが、それを除けば全体的な状態の良さもあり元気に走ってくれるだろう。