フォード・エコノライン・ファルコン(1965年式)落札価格は? BHオークション×ヤフオク!結果

公開 : 2023.01.22 20:55  更新 : 2023.01.22 21:58

BHオークションとヤフオク!のコラボで実現した第16回「コレクションカーオークション」の結果を紹介します。

珍車が1円スタート 結果は?

オークションハウス「BHオークション」は、「ヤフオク!」とコラボレーションし、希少価値の高い名車に特化した第16回「コレクションカーオークション」を開催。

今回のオークションは、和歌山県発の大人気アウトドアショップ「Orange」本店に展示されていた希少なヴィンテージカー全13台が出品された。

フォード・エコノライン・ファルコン
フォード・エコノライン・ファルコン    BHオークション×ヤフオク!

スタート価格はすべて1円から。「誰もが参加できる」オークションとして開催された。

出品される個体は、「Orange」のYouTubeチャンネルや、各種イベントで話題となったカスタムトラック2台をはじめ、国内では極めて入手困難なアメリカ製のキャンピングバンなど、「Orange」代表池田道夫氏が長年かけて収集した珠玉のコレクションが揃う。

2023年1月22日に判明したオークション結果をそれぞれ紹介する。

「エコノライン・ファルコン」のオークション結果

スタート価格:1円
落札価格:311万9000円(税込:343万900円)
入札数:129

フォード・エコノライン・ファルコンの詳細

1960年代バンの歴史を語るうえで外せない名車がこの「フォード・エコノライン」。

コンパクトカーの分野においても「ワーゲン・ビートル」の大流行に対抗するべく米国の自動車メーカーはこぞってコンパクトカーの製造に着手。

フォード・エコノライン・ファルコン
フォード・エコノライン・ファルコン    BHオークション×ヤフオク!

その中で誕生した「フォード・ファルコン」のフレームをベースに、フルサイズバンへと作り替えたのが「エコノライン」だった。

その名のとおり安価で気軽に乗れることをコンセプトに販売された「エコノライン」は、当時の若者たちから絶大な支持を受けた。

その人気は現在でも衰えることなく、60年代のバンライフを象徴する1台として多くのファンを持つ。

フルサイズバンとなるが、「ファルコン」がベースのためサイズ感は意外にコンパクト(全長4210mm×全幅1910mm×全高1990mm)。ホイールベースも短い。

このボディサイズを実現するため、当時としては異例の運転席下部にエンジンを搭載するフロントミドシップが採用された点も特徴だ。

出品された個体はキャンピング仕様として製造されたモデルとなり、外装内装ともにその特徴を見ることができる。

まず目を引くのがルーフに備えられたアルミのトラベルトップ。

アーチ状に展開する構造でその独特なシルエットはレトロで可愛らしい雰囲気を醸し出す。

機能面でも優れており、車内のスペースを大幅に拡張してくれるのはもちろん、側面には小窓も備え車内の明るさも確保する。

外装はゴールドカラーを纏い、乗用モデルのクラブワゴンにのみ備えられたスタイリッシュなモールも綺麗な状態でそのまま残されている。

足元にはアメリカンレーシング製15インチホイールを装備。これは前オーナーによって装着されたもので、ゴールドのボディカラーと相まって、ボディデザインを引き締めるアクセントとなっている。

内装はキャンプに特化した装備が満載で、コンロ、シンク、冷蔵庫を備えている。

ソファはもちろんベッドに変形可能でフルフラットにすれば2人が寝るのには十分なスペースが確保されている。

またサイドドアは連動してステップが展開する両開きとなっており、荷物の積み下ろしや大人数の乗り降りを考慮して設計されている。

ただクーラーなどが装備されていない点や、以降のモデルと比べて室内が狭いという点で利便性には少々難があるかもしれない。

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    AUTOCAR JAPAN

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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