車名はズバリ「SUV」 全長5.1m、堂々たる大型EV 2023年開発テスト本格始動へ

公開 : 2023.01.17 18:05

スーパーカーのようなデザイン 2025年生産開始

アエラのチーフデザイナーであるフィリッポ・ペリーニ氏は、ランボルギーニのデザイン責任者としてウルス(新型SUVのデザインのインスピレーションを得たようだ)の制作などに携わった。新型SUVの車体形状は、空気抵抗の低減、ブレーキやバッテリーの冷却性、効率性を考慮したものとなっている。

ペリーニ氏は、次のように述べている。

4枚のシザードアを備え、スーパーカーのような雰囲気を漂わせている。
4枚のシザードアを備え、スーパーカーのような雰囲気を漂わせている。    アエラ

「当社はこのSUVで、従来のSUVの基準を大きく超え、スタイルと快適性の新しいベンチマークを設定します」

「かつてイタリアで広く採用されていたものの、今ではスーパーカーにしか使われないモノボディ構造を採用しました。SUVのデザイン、走行特性、効率において中心的な役割を果たすエアロダイナミクスについても、同様に先鋭的なアプローチをとっています」

4枚の上開きシザードアや、レーシングカーのようなサイドミラーカメラ、フロントとリアのアクティブエアロなど、個性的な装備も特徴の1つ。

一部の市販EVでは、加速時などに車載スピーカーから音を出す(演出する)モデルもあるが、デザイン担当者のアレッサンドロ・セッラ氏は、「音を追加する必要はない」としている。

アエラによると、現在公開されている性能やデザインが実現できるかどうかは、サプライヤーとの調整次第だという。しかし、「95%」はこのまま実現可能だとしている。

SUVの生産は2025年に開始される予定。また、アエラは2台目の市販モデルとして「サルーン」を4月に公開する予定で、両モデルとも年間最大2万5000台を生産する計画だという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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