英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 中編 個性が強すぎる全106社を総ざらい

公開 : 2023.01.21 18:45

ジャガー

ジャガーの伝説的なブラウンズ・レーン工場はすでに閉鎖されているが、英国内にはまだ工場がある。1か所はソリハルでFペイスを、もう1か所はキャッスル・ブロムウィッチでXE、XF、Fタイプを生産している。

ウォリックシャーのライトン・オン・ダンズモアにはSVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)部門が置かれ、高性能のSVRモデルを生産している。また、ハレソウェンにはエンジン工場がある。

ジャガー
ジャガー

2021年のジャガーの販売台数は前年比で1.2%減少したが、これは2019年半ばに高級セダンXJが廃止され、その後継となるはずの新型EVがリリース直前の2021年初頭に中止となったことが原因だ。

ジャンケル

ロバート・ジャンケル氏は、1972年にジャガーSS100を模した「J72」で事業を開始ました。いくつかのモデルを発表し、リマやパンサーが一定の成功を収めた。レンジローバーロールス・ロイスの改造車・防弾仕様車を作るようになると、一気に注目を集め始め、いつしかそれが本業になった。

現在、サリー州に拠点を置くジャンケル社は、世界の紛争地域で使用される装甲車を専門に製造している。トヨタランドクルーザーのような既存モデルをベースに防弾・防爆装備を施したものもあれば、軍用の軽戦術車両フォックス・シリーズのような特注モデルもある。

ジャンケル
ジャンケル

JCB

JCB(JCバンフォード・エクスカベターズ)は、世界的に認知度の高い建設機械メーカーである。1945年にシリル・バンフォード氏1人の事業から始まり、現在、4つの大陸と22の生産拠点で1万1000人以上の従業員を雇用するまでに成長した。

英国では、革新的なフロントバケットとリアバケットを備えたマシンを作っており、1952年以来、75万台以上が製造されているという。また、軍事用の車両も手掛けており、装甲付きのトラクターなども製造する。

JCB
JCB

クーガー

クーガーはこれまで、7人のオーナーのもと、約800台を世に送り出してきた。1976年、リック・スティーブンス氏はフレイザー・ナッシュ・ルマン・レプリカにインスパイアされ、独自のデザインを持つクルマを作り始める。大きく張り出したウィングと低いスタンスで根強い人気を誇り、ジャガーの6気筒およびV12エンジンを搭載するなどパフォーマンスも折り紙付きだ。

現在、クーガーはケント州テンターデンにあるクラシック・ジャガー・レーシングの傘下にあり、3万4995ポンド(約550万円)から購入できる。また、フェラーリ500モンツァのレーシングカーに倣った「モンツァ」というモデルもある。

クーガー
クーガー

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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