英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 中編 個性が強すぎる全106社を総ざらい
公開 : 2023.01.21 18:45
メラー
メラーは商用バンをベースとしたバスを製造するほか、4種類のオリジナルモデルを展開している。また、ディーゼルエンジン車だけでなく、都市部のゼロ・エミッション実現に向けたバッテリー式EVバスも手掛けている。
ロッチデールにある工場では、70人の従業員が年間最大500台のバスを製造する。メラーは現在、EVバスの需要の高まりを受けて、スカボローに第2の工場開設を検討している。
メトロキャブ
メトロキャブは、古典的な「ブラックキャブ」(いわゆるロンドンタクシー)の見た目をしたタクシーを製造しているが、その中身はレンジエクステンダーEVである。出力50kWの2基の電気モーターと、12.2kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。さらに発電機として1.0Lのガソリンエンジンを備えている。
重量1750kg、最高速度130km/h、CO2排出量は50g/km以下とされる。後部座席に6人乗れるほか、オプションで前部座席を追加することもできる。
MeVオートモービルズ
マンチェスターに本社を置くMeVオートモービルズ社は、2人乗りの都市型EV「ビー・エニーウェア(BeeAnywhere)」を開発している。一般的な市販EVよりも手頃な価格で購入できるよう配慮されているという。
ビー・エニーウェアはボルトン大学の協力を得て設計され、スマートフォンから操作することができる。バッテリー交換システムを採用し、充電時間を短縮。価格は約8000ポンド(約125万円)になる予定だ。
MEVカーズ
スチュアート・ミルズ氏は、あまり知られていない多作の自動車デザイナーである。MEV(ミルズ・エクストリーム・ビークルズ)を率いるミルズ氏は、手頃な価格のキットカーを次々と発表しており、中でもマツダMX-5ベースの「エグゾセット」は大きな成功を収めた。
エクゾセットは、骨格をむき出しにした軽量・低価格のスポーツカーとして、2010年に発売された。キットはグロスターの工場で生産され、何百人もの購入者が自宅で製作している。同社では、1台を完成させるにはフルタイムで約4週間、週末や夜間のみの作業で1年程度かかると見積もっている。
ミニ
1959年のミニは、英国における最も象徴的なクルマの1つであり、21世紀にBMWがミニを再生したのは正しい判断であった。2001年に発売された初代ミニは、瞬く間に大ヒット。いくつかの不発はあったものの(ペースマンには触れないほうがいいだろう)、人気作を次々と世に送り出している。
ミニは2つの主要工場を有している。スウィンドン工場で車体を生産し、毎日80~90台のトラックが部品をオックスフォード工場に運び、完成車に仕上げている。2021年、ミニは30万2144台を販売した。
画像 自動車大国・英国を代表するブランド【ジャガー、ランドローバー、ロータス、マクラーレン、ミニを写真で見る】 全111枚