英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 後編 個性が強すぎる全106社を総ざらい

公開 : 2023.01.21 19:05

ペンマン

ペンマンは、スコットランドで自動車を製造している数少ない企業の1つだ。乗用車向けの防弾仕様キットや現金輸送車、そして軍用車や警察車両のオーダーメイドも行っている。

その他にも、消防救助トラック、地雷除去機、オフロード車の六輪車への改造などを手掛けている。

ペンマン
ペンマン

ピルグリム

ピルグリムは1985年、1930年代のツアラーを模倣したキットカーを発売して以来、累計1万4000台以上のキットカーを販売している。中でも同社にとって最大のヒット商品となったのはACコブラのレプリカ、スーモ・コブラだ。現在はこのキットと、1950年代のポルシェのレプリカであるスピードスターを展開している。

現在、ピルグリムはウエスト・サセックス州のスモール・ドールに拠点を構え、ポール・ベネット氏が経営している。モデルはキットとして自宅で組み立てることも、完成車として注文することも可能で、スピードスターは5万6000ポンド(約880万円)から、スーモ・コブラは5万5000ポンド(約860万円)からとなっている。

ピルグリム
ピルグリム

ラディカルスポーツカー

ラディカルは、1997年からその名(「過激」という意味)の通りスポーツカーを製造しており、そのほとんどはサーキット走行やレース用に購入されているようだ。最新モデルのラプチャーは公道走行可能で、最高出力365psのフォード製2.3Lエンジンをミドシップ搭載し、0-97km/h加速3.0秒、最高速度265km/hを達成する。仕様にもよるが、価格は約9万ポンド(約1400万円)から。

ラディカルの最も手頃なエントリーモデルは、4万5000ポンド(約700万円)のSR1である。この価格にはドライバートレーニング、テクニカルサポート、全12戦のレースシリーズへの参加費が含まれている。SR1は、スズキ・ハヤブサのエンジンを搭載し、0-97km/h加速3.5秒、最高速度220km/hを誇る。

ラディカル・スポーツカーズ
ラディカル・スポーツカーズ

また、新型車の「プロジェクト25」は、最高出力860psのサーキット専用車で、2023年に25台限定で発売される予定だ。

ラプター・スポーツカー

レーシングカー用のエンジンを自ら開発してきたアンディ・エントウィスル氏にとって、独自のライトウェイトスポーツカーを開発することは大きな飛躍ではなかった。彼が率いるラプターは2015年からサーキット走行に特化したモデルを手掛けるようになり、レースをバックグラウンドに持つ同社ならではの仕上がりとセットアップで、瞬く間に高い評価を得るようになった。

自動車やバイクなど、さまざまなエンジンを展開しており、その中には驚異的な出力を誇る最新のフォード・エコブーストエンジンも含まれる。スコットランドのイーストフォーチュンにあるラプターの拠点には、英国全土から顧客が集まってきている。

ラプター・スポーツカー
ラプター・スポーツカー

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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