英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 後編 個性が強すぎる全106社を総ざらい

公開 : 2023.01.21 19:05

セブリング・スポーツカー

セブリング・インターナショナルとして創業した同社は、オースチンヒーレー3000のレプリカを製造することで名声を高めた。2022年8月、バイタル・スパーク・グループに買収され、セブリング・スポーツ・カーズとなった。これにより、EVを製造するようになり、バッテリー駆動のポルシェ・スピードスターのレプリカがラインナップに加わった。

ウォリックシャー州ロングマーストンを拠点とするセブリングのモデルは、スケートボード・プラットフォームを採用している。VS-7ヒーリーそっくりのモデルは、0-97km/h加速4.0秒、航続距離は最大560kmを実現している。スピードスターは、0-97km/h加速4.5秒とされる。

セブリング・スポーツカー
セブリング・スポーツカー

サフォーク・スポーツカーズ

サフォーク・スポーツカーズは、その名が示すように、イースト・アングリア地方の海岸近くに位置する会社だ。まさに絵に描いたような美しい場所であり、そこで作られたクルマは世界的に高い評価を得ている。

創業者ロジャー・ウィリアムズ氏のもと、始まりとなったのはジャガーSS100で、その後ジャガーCタイプのレプリカも手掛けるようになった。どちらもキットカーとして、あるいは完成車として購入できる。

サフォーク・スポーツカーズ
サフォーク・スポーツカーズ

ラインナップに最近加わったXK120は、オリジナルのジャガーXK120をベースに、多数のアップグレードを加えて作られたものだ。改良点としては、キャビンスペースを拡大するための低床化、エンジンとトランスミッションの改良、ブレーキ、ステアリング、サスペンションのアップグレードなどが挙げられる。

スーパーキャット

スーパーキャットの車両は、英国軍に広く使用されている。同社の軍用車シリーズは、かつてランドローバーディフェンダーが担っていた役割にあてがわれ、現在ではHMT 400、600シリーズ、HMTエクステンダなどの装甲車がある。

これらの車両はすべて、デボン州の工場で設計・組み立てられ、世界中に輸出されている。また、LRV、ATMP、HMT、SPVの各モデルも製造している。

スーパーキャット
スーパーキャット

テンペスト・オブ・イングランド

1930年代のスポーツカーをイメージして開発された、シンプルで軽快なロードスター。堅牢なスチール製シャシーに、タフで信頼性の高いリライアント製ドライブトレインを採用するが、これはトライアルスポーツに根ざしたものである。

1987年にイアン・フォスター氏とジョン・ボックス氏によって最初のクルマが開発され、テンペストの事業が始まった。現在、同社はウスターシャー州でジョー・メイソン氏が経営している。

テンペスト・オブ・イングランド
テンペスト・オブ・イングランド

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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