英国の自動車・二輪車メーカーまとめ 後編 個性が強すぎる全106社を総ざらい

公開 : 2023.01.21 19:05

ライトバス

北アイルランドに拠点を置くバスメーカー、ライトバスは、水素を動力源とするゼロ・エミッション車において公共交通機関分野をリードしている。トラクターメーカーJCBの創業者の孫であるジョー・バンフォード氏が2019年に買収し、2024年までに3000台の水素バスを納入することを目指している。

バンフォード氏は水素バスについて、ハイブリッドやバッテリー駆動のバスよりも持続可能で、都市部での使用に適しているとし、すでに運行を開始している。彼はまた、再生可能な風力エネルギーを利用して安価に水素を製造する会社Ryseのオーナーでもある。

ライトバス
ライトバス

ウェルズ・モーターカーズ

ウェルズ・モーターカーズが製造するヴェルティージュのことは、スポーツカー愛好家ならご存知だろう。クルマ好きのロビン・ウェルズ氏が理想のスポーツカーを買おうとしたところ、適当なものが見つからず、自分で作ることにした。こうして2014年に自身の名を冠した自動車会社を設立し、ヴェルティージュを開発するに至ったのだ。

ウェルズの長年の努力の積み重ねは、ヴェルティージュの設計と完成度の高さに表れている。ウォリックシャー州サウザムを拠点とする同社は、年間25台の製造を目指している。ヴェルティージュはフォード製2.0Lエンジン(210ps)をミドシップに搭載し、最高速度225km、0-97km/h加速4.8秒を実現している。価格は4万5000ポンド(約710万円)から。

ウェルズ・モーターカーズ
ウェルズ・モーターカーズ

ウェストフィールド・チェシル

2022年初頭、ウェストフィールドは経営破綻し、その前途は多難に思われた。しかし、2022年9月にナイジェル・トリルク氏が救済に乗り出し、新会社ウェストフィールド・チェジルを設立、ウェストフィールドのスポーツカーとポルシェ・スピードスターのレプリカの製造を継続する予定である。

また、ロータスXIのレプリカであるウェストフィールドXIを少量生産で販売し続ける意向だ。ウェストフィールド・チェシルは、クラシックカーのオーナーに対して、スペアパーツやメンテナンスのサポートも継続する予定だ。

ウェストフィールド・チェシル
ウェストフィールド・チェシル

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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