シトロエン・アミ 詳細データテスト 思ったより楽しいハンドリング 想定より短い航続距離 うるさい

公開 : 2023.01.21 20:25

使い勝手

インフォテインメント

インフォテインメントシステムは装備していないので、採点は見送った。オーディオやナビゲーションが必要なときは、スマートフォンで代用することになる。

そのため、ダッシュボードには携帯デバイス用のホルダーと、落下しないよう支える小さな棚がある。ホルダーのグリップはしっかりしていて、回して横にすることもできる。これははっきりいって、普通車のタッチ画面より操作しやすいくらいだ。すぐ下には、充電用のUSBポートも設置されている。

インフォテインメントシステムは装備されないが、スマートフォンのナビゲーションが使いやすいホルダーを装備。ただし、USBポートはひとつしかないので、複数のデバイスの電源を取ることはできない。
インフォテインメントシステムは装備されないが、スマートフォンのナビゲーションが使いやすいホルダーを装備。ただし、USBポートはひとつしかないので、複数のデバイスの電源を取ることはできない。    MAX EDLESTON

ベースグレードを除けば、ステアリングホイールにスマートフォンと連携するボタンが設置され、対応アプリをダウンロードすれば、押すだけで音声操作ができるようになる。しかし、音声を大きくしたいなら、別個にスピーカーを用意する必要がある。とはいえ、電源が取れるUSBポートはひとつしかない。

燈火類

LEDヘッドライトは標準装備で、ほかに選択肢はない。ハイ/ローの切り替えはないが、驚くほど明るく、アミのスピードを考えれば十分すぎるほどだ。

ステアリングとペダル

ステアリングホイールは、ほんのわずか右にオフセットしているが、調整機能がないぶん、ドライビングポジションは決めやすい。ペダルは右足で操作しやすい配置で、ワンペダル運転はできない。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    役職:編集委員
    新型車を世界で最初に試乗するジャーナリストの1人。AUTOCARの主要な特集記事のライターであり、YouTubeチャンネルのメインパーソナリティでもある。1997年よりクルマに関する執筆や講演活動を行っており、自動車専門メディアの編集者を経て2005年にAUTOCARに移籍。あらゆる時代のクルマやエンジニアリングに関心を持ち、レーシングライセンスと、故障したクラシックカーやバイクをいくつか所有している。これまで運転した中で最高のクルマは、2009年式のフォード・フィエスタ・ゼテックS。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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