トヨタbZ4X 詳細データテスト 及第点だが花マルなポイントはなし 本命はステア・バイ・ワイヤか
公開 : 2023.01.28 20:25 更新 : 2023.02.13 08:26
使い勝手 ★★★★★☆☆☆☆☆
インフォテインメント
グレードによって、8.0インチか12.3インチのタッチ式センター画面が装備されるが、どちらもトヨタ車共通のソフトウェアを使用する。8.0インチでも機能に不足はないが、12.3インチと同じベゼルにはめ込まれているので、いかにも廉価グレードといった見てくれになってしまう。
この新型インフォテインメントにわれわれがはじめて触ったクルマはアイゴXで、それは賞賛に値するものだったが、それはベーシックなシステムがベーシックカーにマッチしていたからだ。これが5万ポンド(約800万円)のクルマとなると、話は違ってくる。
bZ4Xには、アイゴにあるような、車載インターフェイスとスマートフォンのミラーリングを切り替えるハードスイッチは存在しない。それが扱いにくさを生んでいる。
さらに問題があったのは、ワイヤレスのApple CarPlayだ。車載システムのメニューは十分にロジカルで、スクリーンのレスポンスも上々。音声操作は驚くほど賢い。しかし、ナビゲーションはオーソドックスでないルートを選ぶことがあり、渋滞への反応はあまりよくない。
オーディオは、ベースやバスドラムの音が圧倒的に際立っている。低音を弱めても、音楽のそのほかの部分が痩せてしまうことになる。
燈火類
LEDマトリックスライトは標準装備。パワーは問題ないが、光源の数から判断するに、自動調整機能は対向車に十分な防眩性能を発揮できるか気がかりだ。
ステアリングとペダル
オルガンタイプのスロットルペダルと、吊り下げタイプのブレーキペダルは、一般的なポジション。ステアリングはコラムのテレスコピック幅がもう少し広く、リム径がもう少し大きければ、快適でメーターの視認性を妨げない。