トヨタbZ4X 詳細データテスト 及第点だが花マルなポイントはなし 本命はステア・バイ・ワイヤか 

公開 : 2023.01.28 20:25  更新 : 2023.02.13 08:26

スペック

レイアウト

bZ4Xスバルソルテラとともに、トヨタが新開発したEV専用プラットフォームのe-TNGAを使用する最初のモデル。インバーターやコントロールユニットはほぼフロントにまとめられ、シングルモーターモデルは前輪駆動だ。

テストしたデュアルモーターモデルは、リアにもモーターを積む四輪駆動。前後重量配分の実測値は、54:46だった。

パワーユニット

bZ4Xはスバル・ソルテラとともに、トヨタが新規EV専用プラットフォームのe-TNGAを使用する最初のモデルだ。テスト車は2モーターの四輪駆動。前後重量配分は、実測54:46だった。
bZ4Xはスバル・ソルテラとともに、トヨタが新規EV専用プラットフォームのe-TNGAを使用する最初のモデルだ。テスト車は2モーターの四輪駆動。前後重量配分は、実測54:46だった。

駆動方式:フロント/リア横置き四輪駆動
形式:永久磁石同期電動機×2
駆動用バッテリー:リチウムイオン・355V・71.4kWh(グロス値)/67.0kWh(ネット値)
最高出力:217ps/-rpm
最大トルク:34.4kg-m/-rpm
最大エネルギー回生性能:-kW
許容回転数:-rpm
馬力荷重比:108ps/t
トルク荷重比:17.3kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4690mm
ホイールベース:2850mm
オーバーハング(前):915mm
オーバーハング(後):925mm

全幅(ミラー除く):1860mm
全幅(両ドア開き):3600mm

全高:1600mm
全高:(テールゲート開き):2200mm

足元長さ(前):最大1080mm
足元長さ(後):最大780mm
座面~天井(前):最大960mm
座面~天井(後):最大860mm

積載容量:452L

構造:スティールモノコック
車両重量:2000kg(公称値)/2023kg(実測値)
抗力係数:0.29
ホイール前・後:7.5Jx20
タイヤ前・後:235/50 R20 104V
ブリヂストン・アレンザ・エンライテン001
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速リダクションギア
ギア比
リダクション比:13.8:1 
1000rpm時車速:10.1km/h
113km/h/129km/h時モーター回転数:11100rpm/12700rpm

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:5.0km/kWh
ツーリング:4.2km/kWh
動力性能計測時:2.6km/kWh

メーカー公表値:消費率
市街地:-km/kWh
混合:6.4km/kWh

公称航続距離:417km
テスト時航続距離:335km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:ダブルウィッシュボーン+トレーリングアーム/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.75回転
最小回転直径:12.2m

ブレーキ

前:328mm通気冷却式ディスク
後:317mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動式(センターコンソールにスイッチ配置)

静粛性

アイドリング:−dBA
全開走行時(145km/h):76dBA
48km/h走行時:60dBA
80km/h走行時:65dBA
113km/h走行時:69dBA

安全装備

ABS/ESC/AEB(歩行者・自転車検知機能)/LKA/車線追従/死角モニター(モーションとヴィジョンの両グレードに設置)/センターエアバッグ
Euro N CAP:5つ星
乗員保護性能:成人88%/子供87%
交通弱者保護性能:79%
安全補助装置性能:91%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温15℃
0-30マイル/時(48km/h):2.4秒
0-40(64):3.4秒
0-50(80):4.8秒
0-60(97):6.4秒
0-70(113):8.3秒
0-80(129):10.5秒
0-90(145):13.8秒
0-402m発進加速:15.0秒(到達速度:150.6km/h)
0-1000m発進加速:28.0秒(到達速度:168.7km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
メルセデス・ベンツEQB 300 AMGライン・プレミアム 4マチック(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温15℃
0-30マイル/時(48km/h):3.1秒
0-40(64):4.2秒
0-50(80):5.8秒
0-60(97):7.7秒
0-70(113):9.9秒
0-80(129):12.7秒
0-90(145):16.3秒
0-402m発進加速:16.1秒(到達速度:144.4km/h)
0-1000m発進加速:29.8秒(到達速度:158.8km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):1.9秒

30-50(48-80):2.4秒

40-60(64-97):3.0秒

50-70(80-113):3.6秒

60-80(97-129):4.1秒

70-90(113-145):5.5秒

80-100(129-161):7.1秒

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温15℃
30-0マイル/時(48km/h):8.9m
50-0マイル/時(80km/h):24.4m
70-0マイル/時(113km/h):48.1m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.61秒

ライバルの制動距離

ライバルの発進加速
メルセデス・ベンツEQB 300 AMGライン・プレミアム 4マチック(2022年)
テスト条件:乾燥路面/気温15℃
30-0マイル/時(48km/h):8.8m
50-0マイル/時(80km/h):23.5m
70-0マイル/時(113km/h):47.3m

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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