ミニ・ワン
公開 : 2014.09.11 23:30 更新 : 2017.05.29 19:14
■どんなクルマ?
いまのところ、こちらのミニ・ワンがBMW製3世代ミニの最も安価なモデルである。
先代の1.6ℓの自然吸気エンジンに取って代わったのは、クーパーが使用する1.5ℓ3気筒ターボの排気量を小さくして作られた、新型の1.2ℓターボ・ガソリン・エンジン。
ダイレクト・インジェクションやアイドリング・ストップ・システムなどが特徴だ。
■どんな感じ?
ミニ・ワンが今のところの最安モデルということになってはいるが、感覚としてはクーパーやクーパーSなどの高価なモデル達と比べても何ら遜色ない。
キャビンに使用する素材を見ても、ケチっているような部分は皆無。”上級グレードにはここにあんなボタンやこんなボタンがあるんだろうな” と指をくわえさせるようなダミー・ボタンが無いのも嬉しい。外観も同様、エントリー・グレードだということをを明確に感じさせるような貧相な印象は全くない。
エンジンも同じく好印象。エグゾースト・ノートは聴くに心地よく、0-100km/ℓタイムも9.9秒と言うのだからまずまずの満足度を得られるだろう。組み合わされる6速マニュアル・ギアボックスも完成度は最高レベルで、市街地や九十九折の両方において、滑らかかつ、積極的に変速したくなるような気持ちよさに頬を緩ますことになるはずだ。
複合サイクル燃費は公表値の21.7km/ℓには及ばず、われわれのテストコースでは15.9km/ℓを示していた。まあかなり飛ばすようなシチュエーションもあったので、現実的には17km/ℓ台後半が相場といったところだろう。