プジョー308アルーレ1.2 e-THP ピュアテック130
公開 : 2014.09.12 23:40 更新 : 2017.05.29 19:00
■どんなクルマ?
2014年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤー受賞車のなかでも、もっとも賞に値するクルマ、というのがこのプジョー308アリュールではなかろうか。
まあ、筆者の個人的な意見だと言われても仕方ないけれど。
素晴らしき1.2ℓ e-THP3気筒ターボ・ガソリン・エンジンにも、このモデルからアイシン製の6速オートマティック・ギアボックスが与えられた。
ディーゼルのモデルよりも安く購入できる上に、保険代も安くなった。また社用車として購入した場合もディーゼルに比べて税金は安く済み、16.0km/ℓという燃費も魅力のひとつだ。
ディーゼルに比べてマナーがよく、より洗練され、簡単に運転できるだけでなく、同じくらい速く、柔軟性があり、楽しく運転できる点も見逃せない。
■どんな感じ?
非常に良いクルマ、というのが最初の印象。特に車重の軽さからくるハンドリングはプジョー308の最も光るポイントだ。
1.2ℓのe-THPピュアテック130エンジンは、以前まで使用していた1.6ℓVTiよりも実に25kg軽い。同社の採用したディーゼルよりも軽いため、こここそが大きなアドバンテージになっているのだ。
VTiに比べれ初期のフリクションが30%低減され、新エンジンの発揮する130psという値は、フォードの1.0ℓエコブースト3気筒やBMW製のミニ・クーパーが使用する3気筒に、トルクとともに勝る結果となる。
小型車に組み合わせれば、なおのことプジョーの動力性能に対する哲学を実感することになるのである。
コーナリング・バランスがさらに良くなり、ボディ・ロール軽減されているため、小ぶりなステアリングの感触もすこぶる良い。さらに重いエンジンを乗せた308でもこの印象は変わることなく、高速でコーナーに突入し、アンダーステアを感じた後に、ESPが介入、小気味よくコーナーを抜けるという作業もことのほか簡単なのだ。
ステアリングからのフィードバックは相変わらず少ないが、操舵に対する反応は良好。横方向の粘り強さもきちんと確保されている。