最高のハンドリングを誇る前輪駆動車 20選 FFでも楽しめることを証明したクルマたち

公開 : 2023.01.29 18:05

トヨタ・セリカT-スポーツ

セリカTスポーツは、欧州トヨタが販売するセリカの最上級グレードである。ちょうどホンダ・インテグラ・タイプRやフォード・レーシングプーマが退場する時期に登場し、低重心な車体とエンジン回転数感応式パワステシステムにより、「ベスト・ハンドリング前輪駆動」と称されるようになった。シャシーは従来のセリカのままだが、エンジン出力は145psから192psに引き上げられている。

トヨタ・セリカT-スポーツ
トヨタ・セリカT-スポーツ

フォルクスワーゲン・ルポGTI

ゴルフやポロと同様、ルポGTIは圧倒的な躍動感と楽しさからカルト的な人気を博した。スプリングとダンパーを強化し、標準車より車高を20mm下げたことで、路面に吸い付くようなスタンスとなっている。

太いタイヤと小さなホイールベースでシャープなターンインを実現し、アンダーステアが予測しやすく、運転の楽しさを教えてくれるようなクルマだ。1.6Lエンジンは127psを発揮し、0-100km/h加速8.2秒と、「GTI」の名に偽りはない。

フォルクスワーゲン・ルポGTI
フォルクスワーゲン・ルポGTI

ヒョンデi20 N

欧州では実に多くのホットハッチが販売されているが、人気も値段も高いフォード・フィエスタSTをあえて避けるのなら、ヒョンデi20 Nが良き相棒となるかもしれない。

209psの出力をLSDを介して前輪に伝達し、18インチのアルミホイールにはピレリPゼロ・タイヤが標準装備されている。頑丈なフロントナックルに加え、ネガティブキャンバーとシャシーブレース追加により、荒れた路面では軽いトルクステアを伴うものの、安定感のあるコーナリングを見せてくれるのだ。

ヒョンデi20 N
ヒョンデi20 N

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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