7500ccでたったの150馬力? 非力な大排気量車 20選 環境規制に苛まれた悲運のアメ車たち
公開 : 2023.02.04 18:05
無力なマレーズ時代について
大きなエンジンと小さなパワーを持つクルマが普及していた時期のことを、米国では「マレーズ時代(Malaise Era)」と呼ぶ。1979年の石油危機に対処できなかったジミー・カーター大統領のスピーチで、無力感を意味する「マレーズ」という言葉が使われたことに由来するとされる。
具体的にいつからいつまでのことを指すかは明確ではないが、少なくとも1990年代にエンジン出力が上昇したことは確かである。1995年、シボレー・コルベット(写真)はエントリーグレードのエンジンとして300psの5.7L V8を、ZR-1には405psのV8を搭載している。
排出ガス規制が甘くなったわけではない。技術がクルマを救ったのである。ソフトウェアの進歩により、エンジンマネジメントシステムや燃料噴射の精度が向上し、厳しい規制をクリアしながら、大きなパワーを発揮できるようになったのだ。
1995年のシボレー・コルベットの1.0Lあたりの出力:53ps(標準)、71ps(ZR-1)