アルファ・ロメオのインパラートCEO「2027年にはゼロ・エミッション」 トナーレで電動化を急加速!

公開 : 2023.01.26 20:27  更新 : 2023.01.26 23:10

「トナーレ」の日本発表のために、アルファ・ロメオ・ブランドのCEOが来日。今後の電動化戦略について語りました。

「Alfa Romeo loves Japan!」

アルファ・ロメオの新ラインナップとして、CセグメントSUVのトナーレが日本に導入された。ブランド初のハイブリッドSUVとなる。

「アルファ・ロメオは日本が大好きです」という挨拶と共に登壇したのは、ステランティス本社から来日した、アルファ・ロメオ・ブランドのジャン=フィリップ・インパラートCEOだ。

アルファ・ロメオ・トナーレ・エディツィオーネ・スペチアーレ(578万円)
アルファ・ロメオ・トナーレ・エディツィオーネ・スペチアーレ(578万円)    上野和秀

「日本の皆様はクルマを良く知っています。アルファ・ロメオはグローバルなプレミアム・ブランドです。わたくし共のブランドを尊重していただきありがとうございます」と語り、トナーレを披露した。

そして、「日本ではあまり知られていませんが、アメリカ市場でJDパワーの調査によれば、2022年のプレミアム・クラスの顧客満足度でアルファ・ロメオが1位を獲得したのです」

「アルファ・ロメオはトナーレのハイブリッドとPHEVに続き、2024年に最初のBEV、2025年には専用のBEVモデルを送り出し、2027年にはBEVだけのラインナップとします」

「トナーレを出して40%のCO2を減らし、2027年にはゼロ・エミッションを達成します。スタートは遅かったのですが、電動化へは世界一のスピードで進めてゆきます」

「2024年に初めて出るアルファ・ロメオの電動車ですが、日本が最初に登場する国になります」と今後の電動化戦略についてプレゼンテーションを行った。

トナーレとは 「ヴェローチェ」は?

トナーレはアルファ・ロメオの伝統を受け継ぐスポーツ性能とデザインに加え、電動化を両立させたパワートレインと、先進運転支援システム、コネクティビティを備えることが特徴だ。

イタリアではガソリン、ディーゼル、PHEVモデルが存在するが、日本向けにはまず160psを発揮するガソリン1.5Lターボのマイルド・ハイブリッド版が導入される。

トナーレの日本披露に駆けつけたアルファ・ロメオ・ブランドのジャン・フィリップ・インパラートCEO
トナーレの日本披露に駆けつけたアルファ・ロメオ・ブランドのジャン・フィリップ・インパラートCEO    上野和秀

マイルド・ハイブリッドは、BSGとトランスミッション内に組み込まれた48Vモーター(20ps)とリチウムイオン・バッテリー(0.77kWh)で構成される。燃費はWLTCコンビモードで16.7km/Lを実現。

3サイズは全長4530×全幅1835×全高1600mm。日本の街中でも扱いやすい大きさで、ステルヴィオを大きくてあきらめていたアルフィスティには朗報となるだろう。

まずはベースグレードとなる「TI」(受注生産)と、導入記念モデルの「エディツィオーネ・スペチアーレ」が発売される。記念モデル終了後は同様の装備を備える「ヴェローチェ」を導入予定という。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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