ステランティスになって何が変わる? 旧FCA/旧PSAが1つに、日本法人2年目の戦略とは

公開 : 2023.01.27 06:25

ブランドを越えても、金利のメリット

もう1つメリットが、買いやすさの提案。

現在、同社のユーザーの50%がファイナンス商品を利用しているという。

アルファ・ロメオ・トナーレと打越社長
アルファ・ロメオトナーレと打越社長    ステランティス ジャパン

ただ、ステランティス内の他のブランドへ乗り換える際は、さまざまな手続き・手数料が発生していたのが現状だ。

今後は、例えばフィアットで低金利のキャンペーンを利用していたとしたら、グループ内の他のブランド店で次のクルマを購入しても、継続してその特別金利を適用できるようにする。

つまり、ステランティス・グループの8つのブランドから、どのクルマを選んだとしても、ストレスなくファイナンス商品を選べるようにするのだという。

こうした取組みによって、ステランティス ジャパンは日本市場での販売台数の増加を目指す。

2022年、同社が抱える乗用車ブランドの販売台数は、合計約3万4000台。首位となったメルセデス・ベンツの約5万2000台にはおよばないが、ブランド別で2位となったフォルクスワーゲンの約3万2000台を凌ぐ数字となる。

今回のアルファ・ロメオ・トナーレを皮切りに、多くの電動車やニューモデルを登場させるであろうステランティス・グループの2023年に期待したい。

記事に関わった人々

  • 編集

    徳永徹

    Tetsu Tokunaga

    1975年生まれ。2013年にCLASSIC & SPORTS CAR日本版創刊号の製作に関わったあと、AUTOCAR JAPAN編集部に加わる。クルマ遊びは、新車購入よりも、格安中古車を手に入れ、パテ盛り、コンパウンド磨きで仕上げるのがモットー。ただし不器用。

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