フェラーリ、2014年上半期は記録的なセールスを達成
公開 : 2014.09.12 22:20 更新 : 2017.06.01 02:12
チェアマンのルカ・ディ・モンテゼモーロの退任が発表された翌日、皮肉なことにフェラーリは半期としては記録的なセールスをマークしたことを発表した。
また、来月ロサンゼルスで行われる限定車発表会が、モンテゼモーロにとってはフェラーリのチェアマンとして一般の前に姿を現す最後のイベントとなることを確認した。
モンテゼモーロは「アメリカでのフェラーリの販売60周年を記念する10台限定のスペシャル・モデルを発表する。」とコメントしている。ルイジ・キネッティが1954年にロサンゼルスのロデオ・ドライブでアメリカでのフェラーリの販売をはじめた。その60周年を記念して、10月12日に、ビバリーヒルズで60台のフェラーリによるパレードが計画されているのだ。
今年前半の6ヶ月で、フェラーリの収入は14.5%アップした€13億4860万(1860億円)となり、純益も9.8%アップした€1億2760万(176億8000万円)を記録した。台数的には、3,631台のクルマを納車したが、これは2013年に対し3.6%ほど減らした数である。この台数に関しては、年間の生産台数の上限を決めていくというフェラーリの方針と、カルフォルニアTの生産がこの夏からはじまったばかりということが関係しているようだ。もっとも、今年の最終的な台数は、2013年の5%増を予想しているという。
アメリカ市場は2014年上半期1,062台を販売し、世界でも最も大きいマーケットとなっている。英国は408台、イタリアは131台だった。中国は昨年の344台から285台に落ち込んでいる。フェラーリでは中国市場でのダウンは、デリバリーする数を縮小方向で調整している結果としている。
モンテゼモーロは取締役会で、「生産数を制限したにもかかわらず、記録的な上半期の決算をマークしたことは、社員一同にとって大きな満足感を与えたことだろう。今年の終わりには驚異的な数字を記録していると確信している。」と語った。