アウディが誇る旗艦「A8」 次期型デザイン コンセプトをほぼそのまま採用か
公開 : 2023.01.30 18:45
パフォーマンスも忘れない
ボディサイズは全長5350mm、全幅2000mm、ホイールベース3190mmと、現行A8よりもはるかに大きい。
アウディは、セダンというよりも4ドアのグランドツアラーであるとし、「風洞実験から生まれた」という流麗なシルエットを強調する。そのため、EVでありながら長いボンネットを持ち、リアは空力性能を高める流線形になっている。
こうした先進的なアイデアや機能が次期A8 eトロンにどれだけ反映されるかは不明だが、少なくともデザインは大きく変えずにいくという。しかし、奇抜な形状の23インチホイールの採用は見送られることだろう。
先述の通り、グランドスフィアはポルシェと共同開発したPPEプラットフォームを採用している。PPEは、来年発売予定の次期アウディQ6 eトロンとポルシェ・マカンEVにも採用されるものだ。
最大270kWの急速充電が可能な120kWhバッテリーを搭載でき、最大航続距離は750km以上を謳う。ツインモーターの四輪駆動で、最高出力720ps、最大トルク97kg-mを発揮するという。理論的には、0-100km/h加速を4.0秒強でクリアできるパフォーマンスだ。
アウディは自動運転システムを搭載した将来のモデルについて、「駆動系とハンドリングはもはや最優先事項ではない」と認めている。しかし、運転好きのドライバーにとって魅力的なクルマかどうかを問われると、戦略部門の責任者フィリップ・グンデルト氏は次のように答えた。
「アウディは、乗員やドライバーに選択の自由を与えることを重視しています。このクルマは自動運転に焦点を当てていますが、もちろん、そうしたフィーリングやクルマとの密接なつながりは維持したいと思っています」
グンデルト氏は、ステアリングホイールとシートレイアウトによってもたらされる「モノコック感覚」を強調し、乗員が「運転されることを楽しむ」のか「それでも自分で運転する」のかを決められると述べた。
グランドスフィアは4WS(四輪操舵システム)、アダプティブダンパー、カメラ制御のアクティブエアサスペンションを備え、そのボディサイズにもかかわらず、ダイナミクスの向上を目指している。