BMW X1 詳細データテスト 高級感と広さは満足 走りと車格は不釣り合い ナビも改善の余地あり

公開 : 2023.02.04 20:25  更新 : 2023.03.05 02:19

スペック

レイアウト

X1は、BMWの前輪駆動プラットフォームの最新版であるFAARアーキテクチャー。これは、2シリーズ・アクティブツアラーと共通だ。EV用バッテリーの搭載も想定されており、iX1では構造部分の一部として組み込まれている。

PHEVモデルも駆動用バッテリーを床下に積み、モーターで後輪を駆動する四輪駆動となる。今回のマイルドハイブリッド版は、プロペラシャフトを用いる4WD。前後重量配分は実測59:41だった。

エンジン

EVやPHEVにも対応する前輪駆動プラットフォームを用いるX1。四輪駆動は、モーターで後輪を駆動する仕様も設定されるが、今回のマイルドハイブリッド版はプロペラシャフトを用いる。
EVやPHEVにも対応する前輪駆動プラットフォームを用いるX1。四輪駆動は、モーターで後輪を駆動する仕様も設定されるが、今回のマイルドハイブリッド版はプロペラシャフトを用いる。

駆動方式:フロント横置き四輪駆動
形式:直列4気筒1998ccターボ、ガソリン
ブロック・ヘッド:アルミニウム
ボア×ストローク:φ82.0×94.6mm
圧縮比:11.0:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:204ps/5000~6500rpm
最大トルク:32.6kg-m/1500~4000rpm
エンジン許容回転数:6500rpm
ハイブリッドアシスト:電気モーター
モーター最高出力:19ps
モーター最大トルク:5.7kg-m
システム総合出力:218ps/-rpm
システム総合トルク:36.8kg-m/-rpm
馬力荷重比:132ps/t
トルク荷重比:19.8kg-m/t
エンジン比出力:102ps/L

ボディ/シャシー

全長:4500mm
ホイールベース:2692mm
オーバーハング(前):875mm
オーバーハング(後):933mm

全幅(ミラー含む):2105mm
全幅(両ドア開き):3520mm

全高:1642mm
全高(テールゲート開き):2020mm

足元長さ(前席):最大1120mm
足元長さ(後席):750mm
座面~天井(前席):最大1065mm
座面~天井(後席):950mm

積載容量:500~1545L

構造:スティールモノコック
車両重量:1655kg(公称値)/1800kg(実測値)
抗力係数:0.27
ホイール前・後:8.0Jx20
タイヤ前・後:245/40 R20 99Y XL
コンチネンタル・エココンタクト6Q★MO
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:7速DCT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.95/7.9 
2速:3.59/13.4 
3速:2.16/21.4 
4速:1.51/30.7 
5速:1.17/39.6
6速:0.93/49.9 
7速:0.76/61.5 
最終減速比:2.86:1     

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:12.8km/L
ツーリング:16.1km/L
動力性能計測時:7.1km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):10.5km/L
中速(郊外):14.9km/L
高速(高速道路):17.2km/L
超高速:14.5km/L
混合:14.7km/L

燃料タンク容量54L
現実的な航続距離:692km
CO2排出量:154g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:3リンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動機械式、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.5回転
最小回転直径:12.4m

ブレーキ

前:-mm通気冷却式ディスク
後:-mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS
ハンドブレーキ:電動、センターコンソールにスイッチ設置

静粛性

アイドリング:41dBA
全開時(4速):76dBA
48km/h走行時:59dBA
80km/h走行時:66dBA
113km/h走行時:67dBA

安全装備

ABS/ESP/LKA/AEB/レーン追従機能/死角モニター
Euro N CAP:5つ星
乗員保護性能:成人86%/子供89%
歩行者保護性能:76%
安全補助装置性能:92%

発進加速

テスト条件:湿潤路面/気温7℃
0-30マイル/時(48km/h):2.3秒
0-40(64):3.3秒
0-50(80):4.7秒
0-60(97):6.4秒
0-70(113):8.3秒
0-80(129):10.7秒
0-90(145):13.6秒
0-100(161):17.2秒
0-110(177):21.8秒
0-120(193):28.7秒
0-402m発進加速:14.9秒(到達速度:151.0km/h)
0-1000m発進加速:27.3秒(到達速度:190.1km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
スコダ・コディアックvRS TSI(2018年)
テスト条件:湿潤路面/気温12℃
0-30マイル/時(48km/h):2.1秒
0-40(64):3.1秒
0-50(80):4.4秒
0-60(97):5.9秒
0-70(113):7.7秒
0-80(129):10.0秒
0-90(145):12.6秒
0-100(161):15.8秒
0-110(177):19.9秒
0-120(193):25.0秒
0-402m発進加速:14.5秒(到達速度:154.8km/h)
0-1000m発進加速:26.6秒(到達速度:197.0km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):2.2秒(2速)/3.4秒(3速)

30-50(48-80):2.5秒(2速)/3.1秒(3速)/4.4秒(4速)

40-60(64-97):3.2秒(3速)/4.5秒(4速)/6.0秒(5速)/8.4秒(6速)

50-70(80-113):3.6秒(3速)/4.7秒(4速)/6.3秒(5速)/8.3秒(6速)/11.9秒(7速)

60-80(97-129):4.3秒(3速)/5.0秒(4速)/6.6秒(5速)/9.2秒(6速)/12.0秒(7速)

70-90(113-145):5.6秒(4速)/7.3秒(5速)/10.9秒(6速)/14.5秒(7速)

80-100(129-161):6.6秒(4速)/8.4秒(5速)/13.8秒(6速)

90-110(145-177):8.3秒(4速)/10.1秒(5速)

制動距離

テスト条件:湿潤路面/気温7℃
30-0マイル/時(48km/h):11.8m
50-0マイル/時(64km/h):32.1m
70-0マイル/時(80km/h):61.0m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:3.70秒

ライバルの制動距離

スコダ・コディアックvRS TSI(2018年)
テスト条件:湿潤路面/気温12℃
30-0マイル/時(48km/h):11.2m
50-0マイル/時(64km/h):30.3m
70-0マイル/時(80km/h):59.2m

各ギアの最高速

1速:51.5km/h(6500rpm)
2速:86.9km/h(6500rpm)
3速:140.0km/h(6500rpm)
4速:199.6km/h(6500rpm)
5速:225.3km/h(5688rpm)
6速:225.3km/h(4523rpm)
7速(公称値):225.3km/h(3665rpm)

7速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1830rpm/2090rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    マックス・エドレストン

    Max Edleston

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事