もし1日オーナー券を手にしたら マクラーレン765LTで疑似体験 オススメの10項目

公開 : 2023.02.12 08:25

3. ファストフードのドライブスルーに入る

これは、AUTOCARがしばしば試みてきた体験。過去にはロールス・ロイスファントムで注文したこともある。

カウンターで商品を渡す、スタッフの反応が面白い。大抵は2種類にわかれる。思いも寄らないクルマの登場に目を丸くして驚くか、まったく気に留めないか。

マクラーレン765LT(英国仕様)
マクラーレン765LT(英国仕様)

普段どおりの対応でも構わない。カウンターから見下ろすほど全高の低いエキゾチックなクルマが来ても、マニュアル通り冷静に対応していると考えれば、それはそれで素晴らしい。あるいは、まったくクルマに感心がないのかもしれない。人それぞれだ。

4. お気に入りのドライブルートを目指す

スーパーカーを味わうには、適した環境が必要になる。ただし、普段通り過ごしている周囲の道路利用者を、怖がらせるような運転は避けるべき。スピードも控えめに。

理想的なルートへ出れば、手のひらや足の裏を通じて、765LTをより濃く感じ取ることができる。視界の開けたカーブへ速めに侵入し、ステアリングホイールへ伝わる路面の感触をじっくり堪能してみて欲しい。

マクラーレン765LT(英国仕様)
マクラーレン765LT(英国仕様)

シャシーの滑らかな動きや、ダンパーの巧みな減衰特性、サスペンションに掛かる荷重も、シートを通じて伝わってくる。減速時の制動力の立ち上がり方や、ペダルの感触も味わい深いはず。そのひとつひとつが、思い出の大切な要素になる。

5. 近場のサーキットへ向かう

サーキットこそ、マクラーレンの本領を発揮できる唯一の場所。安全システムの効きを弱め、エンジンをレブリミットまで回せば、タイヤがクルマの四隅で活発に動く様子を実感できるはず。

グリップ力の変化や、荷重の移動を直接的に感じられる。シャシーにアンダーステアかオーバーステアを選ばせるのではなく、ドライバーの意思で操作し、コーナーを滑らかにクリアしていく。

マクラーレン765LT(英国仕様)
マクラーレン765LT(英国仕様)

深遠な能力を備えたスーパーカーの体験に、気がつけば陶酔しているだろう。過ぎる時間も忘れるほど。

6. スーパーマーケットへ買い物に行く

あまり知られていない事実だが、765LTには意外と大きな荷室が用意されている。食材の買い出しにも使えることは、オーナーの疑似体験として試した方が良いだろう。いつものスーパーマーケットの買い物客と、笑顔を共有することもできる。

混雑した駐車場では気を使うものの、765LTは運転席からの視界が優秀。ドライブトレインも扱いやすく、小回りも悪くない。フォルクスワーゲン・ゴルフを駐車することと、難易度はさほど違わない。

マクラーレン765LT(英国仕様)
マクラーレン765LT(英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    アンドリュー・フランケル

    Andrew Frankel

    英国編集部シニア・エディター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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