「減産」乗り越えたトヨタ勢、本領発揮 1月の新車販売ランキング、上位に「1万台超え」が続出

公開 : 2023.02.07 06:35

1月の軽 ダイハツ/スズキが王者を追う

1月の軽自動車ランキングは、ホンダNボックスが前年同月比3.0%増の1万9792台を販売して、8か月連続でのトップにつく。

続く第2位には、昨年10月にマイナーチェンジしたダイハツ・タントが同79.4%増(1万4330台)を達成して前月と同位に位置。

軽乗用車はダイハツ勢が上位に食い込む。軽商用は同じくダイハツのハイゼットカーゴが好調。写真はメティオの軽キャン「ラクネル・リリイ・ハイゼットカーゴVer.」だ。
軽乗用車はダイハツ勢が上位に食い込む。軽商用は同じくダイハツのハイゼットカーゴが好調。写真はメティオの軽キャン「ラクネル・リリイ・ハイゼットカーゴVer.」だ。    AUTOCAR JAPAN

また、第3位には昨年7月にキャンバスを全面改良したダイハツ・ムーヴが、同30.0%増(1万238台)を成し遂げてランクインした。

2023年1月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報

1位 ホンダNボックス:1万9792台
2位 ダイハツ・タント:1万4330台
3位 ダイハツ・ムーヴ:1万238台
4位 スズキ・スペーシア:1万189台
5位 日産ルークス:7956台
6位 スズキ・ハスラー:7180台
7位 スズキ・ワゴンR:7157台
8位 スズキ・アルト:5453台
9位 ダイハツ・ミラ:4901台
10位 ダイハツ・タフト:4788台

注目モデルの成績に触れていこう。

昨年9月に一部仕様向上を図った日産ルークスは、前年同期がエアバッグ性能の不具合により生産・出荷を停止していたこともあって、前年同月比26万5100%増(7956台)を記録して第5位に。

昨年5月に一部改良を図ったスズキ・ハスラーは、同53.6%増(7180台)を達成して第6位にランクイン。

また、昨年6月に発売した軽EVの日産サクラは4213台、三菱eKクロスEVは864台の販売を記録する。

さらに、20thアニバーサリーエディションの生産を開始したダイハツ・コぺンは同35.7%増(521台)を達成した。

軽商用 ハイゼットカーゴが伸びる

一方で商用車カテゴリーでは、昨年12月に全面改良を実施したダイハツ・ハイゼットカーゴが同24.2%増(8091台)、昨年4月に仕様変更したホンダNバンが同8.0%増(2986台)。

昨年8月にデビューした新型軽バンのスズキ・スペーシアベースが1403台の売り上げを記録。

軽商用については、キャンピングカーのベース車という需要も昨今は見逃せない。写真は、スズキ・スペーシア・ベースをキャンパーにしたパパビルドの「フェイバリット・ボックス・アクティブ」。
軽商用については、キャンピングカーのベース車という需要も昨今は見逃せない。写真は、スズキ・スペーシア・ベースをキャンパーにしたパパビルドの「フェイバリット・ボックス・アクティブ」。    AUTOCAR JAPAN

昨年11月に一般販売を再開するとともに法人向けの販売も強化した軽商用EVの三菱ミニキャブ・ミーブは、同657.9%増(432台)を登録した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた1月の車名別ランキングのトップ5は、ホンダNボックスが5か月連続での首位に立ち、以降はトヨタヤリス、トヨタ・カローラ、ダイハツ・タント、トヨタ・シエンタの順で続く。

また、トップ5にダイハツ・ムーヴとスズキ・スペーシアを加えた計7車種が販売台数1万台を超え、前月より1万台オーバーが3車種増えた。

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    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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