速そうに見えて実はそうでもなかったクルマ 23選 外観とパワーが相反するスポーツカー
公開 : 2023.02.12 18:05
フェラーリ・モンディアル
1980年代、フェラーリは伝説的なテスタロッサとF40を世に送り出した。素晴らしい贈り物である。1980年にジュネーブで発表されたモンディアルは、象徴的なフロントエンド、ミドマウントのV8を冷却するエアベント、スーパーカーとしての存在感など、フェラーリらしさをすべて備えていた。
発売当時、3.0L V8エンジンは217ps(米国仕様では208ps)を発揮し、0-100km/h加速のタイムは8.2秒(10秒に近いという説もある)とされた。アクセルを踏み続ければ最終的には225km/hまで加速できるが、長い直線があれば、の話である……。
デロリアンDMC-12
DMC-12は、適切なエンジンを見つけるのに苦労した。試作車はフォードのケルンV6を搭載していたが、後にシトロエンの4気筒エンジンに交換され、ターボチャージャーが搭載されることになった。しかし、残念ながらシトロエンはこの提案を気に入らず、デロリアンに他をあたってもらい、最終的にプジョー製の2.85L V6に落ち着いた。
流線型のボディワークとガルウィング・ドアでスーパーカーのように見えるが、132psの低出力と1230kgの車重で、静止状態から100km/hに達するのに10.5秒という退屈な時間を要した。公称の最高速度は210km/hだったが、別の資料では170km/hが限界とされている。
ホンダCR-Z
ホンダがCR-Z発売を予告したとき、かつてのCR-Xの復活か、という期待が膨らんだ。しかし、CR-Xの1.6L VTEC(162ps /8000rpm)とは異なり、CR-Zでは124psの1.4Lハイブリッドが採用された。
0-100km/h加速は10.0秒、最高速度は190km/hと、CR-Zは決して直進加速に優れているわけではない。しかし、フロントストラット、リアトーションビームのサスペンションを強化することで、走りをより楽しめるようになった。
ヒョンデ・クーペ
ヒョンデ(当時はヒュンダイ)・クーペはスポーティなフォルムが特徴的で、なかなかにハンサムだ。2005年に行われたフェイスリフトでは、新しいライトの導入とスタイリングの微調整が施され、人気を博した。
ヒョンデはおそらく、高い保険をかけられない若者をメインターゲットにしていたのだろう。1.6Lエンジンの最高出力は104psで、0-100km/h加速11.5秒、最高速度は185km/hとびっくりするほど低いものであった。