シトロエン「ポストSUVの時代が来る」 クルマはもっと小さく、軽くなければならない

公開 : 2023.02.08 06:25

地球環境のために妥協する必要はない

また、コベCEOは政治家に対して、自動車業界と協力して「合意点」を見出すよう呼びかけている。

「(政治家は)決断を下し、合意点を見つける必要があるという事実を受け入れなければなりません。問題は、この合意点が妥協であることです」

シトロエンの都市型EVコンセプト「OLI」
シトロエンの都市型EVコンセプト「OLI」    シトロエン

この妥協点は、OLIコンセプトのような環境負荷の低い大量生産車にあるかもしれないという。

「OLIに関して、わたしは『合意点は妥協点である必要はないんだ』と言いたい。楽しくて魅力的なものでなければならないし、それは可能なことなんです」

また、1日の走行距離を制限するような厳しい法律を課すよりも、この方が良いと述べた。

「もちろん、400km以上走れないとか、嫌なことは言えますよ。しかし、個人のモビリティがなければ教育も受けられず、仕事もできず、家族も得られず、人生もままなりません」

「個人の移動が重要でないと思っている人は、(パンデミックにおける)監禁状態に戻りたいのでしょうか? 実際、当時は誰もが自由と移動を求めていました」

「旅をしてはいけない、食べてはいけない、楽しんではいけないと言ったところで、70億人のモチベーションを上げることはできません。それは悲しく、困難なことです」

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・プライヤー

    Matt Prior

    英国編集部エディター・アト・ラージ
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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