BMW X5/X6に改良新型 全車ハイブリッド化、パワーアップ実現 デザインも一新
公開 : 2023.02.08 18:05 更新 : 2023.02.09 01:42
BMW X5/X6の改良新型が欧州で発表されました。PHEVを除く全車に48Vマイルドハイブリッドが標準となり、PHEVもバッテリー大型化により航続距離を延長。内外装と装備も一新されています。
フェイスリフトで表情一新
BMWは、X5とX6に改良を施した2024年モデルを欧州で発表した。欧州では4月に発売される予定である。
内外装のデザイン変更、装備の見直し、ドライブトレインの改良などが施され、PHEVモデルでは電気のみの航続距離が延長されている。
エクステリアとしては、フロントバンパーの形状を変更し、新しいグリルが採用された。また、X5ではxライン、X6ではMスポーツ・パッケージが標準装備となる。
インテリアでは、新しい曲面パネルが採用され、12.3インチのメーターディスプレイと14.9インチのインフォテインメント・タッチディスプレイが組み込まれている。BMWのOS「iドライブ」の最新版8.0を搭載し、クラウドベースのマップ・ナビゲーション・システムを含む「ライブコックピット・プラス」を備える。エアコンはタッチコントロールとなっている。
オプションとして、AR機能付きヘッドアップディスプレイ、LED照明付きパノラマガラスサンルーフ、Bowers & Wilkinsサウンドシステムなどが用意される。
パワートレイン大幅強化
パワートレインは、X5、X6ともにガソリン、ディーゼル、PHEVを揃え、いずれも8速ATとxドライブ四輪駆動システムを標準とする。いずれも燃費を向上させているという。
ターボチャージャー付き3.0L直列6気筒ガソリンエンジン(X5 xドライブ50i、X6 xドライブ40i)は、燃焼プロセス、バルブ制御、点火システムの変更により、最高出力380psと最大トルク53kg-m(46psと7kg-mアップ)を発揮する。ディーゼルエンジン(X5 xドライブ30d、X6 xドライブ30d)でも内部構造を改良したが、最高出力282ps、最大トルク66kg-mに据え置かれた。
その他、PHEVを除くすべてのモデルに48Vマイルドハイブリッドが導入され、トランスミッションに取り付けられた電気モーターから12psと20kg-mのアシストを得る。
最上位のX5 M60i xドライブとX6 M60i xドライブは、ターボチャージャー付き4.4L V8ガソリンエンジン(最高出力530ps/最大トルク76kg-m)を搭載。0-100km/h加速は4.3秒と謳われている。
PHEVのX5 xドライブ50eでは、最新世代のターボチャージャー付き3.0L直6ガソリンエンジンを搭載し、最高出力が26psアップして313psとなった。電気モーターも85ps増の200psとなり、システム全体の出力は497psに向上している。最大トルクも10kg-mアップの71kg-mとなった。バッテリー容量は3.4kWh増の25.7kWhとなり、WLTPテストサイクルでのEV航続距離は93~109kmとされている。