ランボルギーニ・アヴェンタドール 後継PHEVの発表迫る 大排気量V12の次世代モデルとは

公開 : 2023.02.09 06:25  更新 : 2023.03.30 10:21

ランボルギーニは、アヴェンタドールの後継モデルの発表を間近に控えています。次世代のフラッグシップモデルとして、伝統のV12を電動化したPHEVになる見込みです。

ランボの次世代フラッグシップ

ハイブリッド化されたV12エンジンを搭載するとされる、ランボルギーニアヴェンタドールの後継モデルが「数週間以内」に公開される予定だ。

ランボルギーニが2月6日に、同社の自然吸気V12エンジンに「別れ」を告げるという2台のワンオフモデルを発表したことからも、次世代モデルのデビューが間近に迫っていることがわかる。

アヴェンタドール後継モデルはV12ハイブリッドを搭載する予定(画像は予想レンダリングCG)
アヴェンタドール後継モデルはV12ハイブリッドを搭載する予定(画像は予想レンダリングCG)    AUTOCAR

そのパワーの大部分は、大排気量のV12エンジンから引き出され、従来型よりも大幅にパワーアップされる見込みである。しかし、ブランドの特徴であるV12エンジンは、世界中でますます厳しくなる排出ガス規制によって消滅するのではなく、「生き続ける」ことができると、最高技術責任者のルーベン・モール氏はAUTOCARに語った。

V12エンジンのパンチを維持しつつ、排出ガスを削減するために、限定車のシアン以来開発を続けてきた最先端の軽量スーパーキャパシタを搭載する予定だ。スーパーキャパシタは、現在のタイプで重量34kg、同サイズのリチウムイオンバッテリーに比べて3倍の速さで充放電することができる。

ランボルギーニは、カーボンファイバーの車体を使って電気エネルギーを蓄えることも検討していると思われるが、詳細は明らかではない。

電気的なブーストのおかげで、新型車の出力は、アヴェンタドール・ウルティマエの780psを上回ると予想される。

ルーベン・モール氏は、「どの車両でも、ダウンサイジングのハイブリッド化は行いません。わたし達は常にトップを目指します。目標はより多くの燃焼パワーとハイブリッド化、つまり燃焼を減らして電気で補うということではないのです」と語っている。

「スーパーキャパシタはまだ開発中です。第一世代が若いので、今は次のステップに取り組んでいるところです」

ウラカン後継との差別化はいかに

アヴェンタドールの後継モデルは、直後にデビュー予定のウラカン後継モデルと同様に、まったく新しいモデルになることをモール氏は認めた。

「どのクルマからもキャリーオーバーはありません。エンジン、トランスミッション、ドライブトレインなど、関連するモジュールはすべて新しいものです」

欧州で目撃されたランボルギーニのプロトタイプ車両
欧州で目撃されたランボルギーニのプロトタイプ車両    AUTOCAR

また、モール氏は、スーパーキャパシタよりも一般的なハイブリッドシステムが登場する可能性も示唆した。

「将来的には、従来のセルケミストリーとキャパシタの組み合わせも考えられますが、これについてはまだ検討が必要です。今はまだ準備ができていません」

「このクルマがエモーショナルな一面を損なうものでないことは確かです。規制に準拠するだけでなく、エモーションも改善させます。わたしが保証します」

パワートレインだけでなく、デザイン面においてもまったく新しいものになるという。フラッグシップであるアヴェンタドール後継と、エントリーモデルであるウラカン後継の差別化を図る狙いもある。

モール氏は、「ランボルギーニは明確なキャラクターと使命を持っています」とし、次世代では「ウラカンとアヴェンタドールを混同するリスクはありません」と述べた。

しかし、2台の違いについては、現時点では明言を避けている。「何も言えません。しかし、ランボルギーニにとっては、すべてのクルマが明確なキャラクターを持つことが重要であり、これは次世代でも同様です」

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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