新型ポルシェ・カイエン、開発テスト大詰め 2023年春ワールドプレミアへ マイナーチェンジ
公開 : 2023.02.09 17:30 更新 : 2023.02.09 17:30
ポルシェAGは、2023年春にワールドプレミアを予定している改良新型カイエンの開発状況を発表しました。
2023年春にワールドプレミア
ポルシェAGは、2023年春にワールドプレミアを予定している改良新型カイエンの開発状況を発表した。
マイナーチェンジが予定されているポルシェ・カイエンは、品質基準を満たすため、プロトタイプとプレプロダクション車両による厳しい耐久試験がおこなわれている。
ポルシェは、2017年に現行モデルである3代目カイエンがデビューして以来、パワートレイン、シャシー、装備、コネクティビティなどを強化してきた。
発表を控えた改良新型カイエンについて、「ポルシェ史上でも最大級の広範な製品アップグレードです」と、シリーズマネージャーのミヒャエル・シェッツレ氏は述べる。
ヴァイザッハのポルシェ開発センターのエンジニアは、カイエンにおける駆動方式の再構築に加えて、シャシーシステムにも大幅な見直しをおこなった。
ポルシェ特有のオンロード性能、長距離走行時の快適性、およびオフロード性能の幅をさらに広げることを目指し、改良型には新しいセミアクティブシャシーが採用される。
さらに、ドライバーと乗員は、コネクティビティ機能の強化のため広範囲にデジタル化された、新しいディスプレイと操作コンセプトを利用することができる。
高負荷かけて 限界までテスト
改良新型カイエンに導入される多くの新技術は、ほとんどが「新開発」のため、コンポーネントを完璧にチューニングするには複雑で緻密なテストが必要となった。
「新しいカイエンは、ゼロから開発されたかのように、完全で包括的なテストプログラムを受けています」と、テストマネージャーのラルフ・ボッシュ氏は説明する。
完全車両試験と呼ばれるテストでは、ユーザーが体験する状況とそれをはるかに超えた状況で、すべてのコンポーネントとシステムが相互作用する際の動作の安定性と機能性を確保することを目的としている。
耐久試験では、ユーザーが実際に体験することはほとんどないような厳しい条件下で、車両のライフサイクルをシミュレートする。
日常の条件下では、市街地、郊外、高速道路を、数か月にわたって20万kmをはるかに超えて走行する。
プロトタイプは、さまざまな気候帯で品質と耐久性をテストすることを目的として世界中を旅し、極限状態をシミュレート。
新型カイエンのテストは、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、北米でおこなわれ、合計で400万km以上を走行した。
2023年春のワールドプレミアが待ち遠しい。