ボルボ「安全性に新たな基準」 新型EX90 年内に生産開始、7人乗りの高級SUV
公開 : 2023.02.10 06:05
内装材にはリサイクル素材を使用
ダッシュボードは、グーグルベースのインフォテインメント・システムを搭載した14.5インチのセンタータッチスクリーンを中心に構成されている。OTAアップデートに対応するため、5G接続機能を標準装備する。
発売当初に設定される上位グレードは、ドライバー監視システム、パノラミック・ガラスルーフ、25スピーカーのBowers & Wilkinsオーディオなどを装備する予定。
スマートフォンをキーとして使用できるほか、充電管理などのサービス用のアプリも開発中だ。双方向充電に対応しており、家庭の電力を賄うことができる(一部市場にのみ展開)。
インテリアは、ペットボトルやコルクなどのリサイクル素材を使用したテキスタイル「ノルディコ」で仕上げられる。
特徴の1つとして、天然素材や「責任ある調達先」の素材が多用されている点が挙げられる。ボルボによると、EX90にはリサイクル・スチールを15%、リサイクル・アルミニウムを25%、そして約48kgのリサイクル・プラスチックとバイオベース材料(車両全体のプラスチックの約15%)が使用されているという。
ボルボはEX90の生産を来年末から米国チャールストン工場で開始し、その後、中国成都でも生産を行う予定だ。ボルボは、EX90の生産開始までに、両工場における生産活動を気候に影響を与えないようにするとしている。納車開始は2024年初頭を予定している。
欧州では、標準モデルより装備が充実した初期限定モデルの価格目安が提示されている。まず、「EX90ツインモーター・ウルトラ」は9万6255ポンド(約1530万円)から、定額制のサブスクリプション・サービスCare by Volvoでは月額1599ポンド(約25万円)となる。上位の「EX90ツインモーター・パフォーマンス・ウルトラ」は10万555ポンド(約1600万円)から、サブスクリプションの場合は月額1699ポンド(約27万円)となる予定だ。
ボルボは2030年までにEV専用ブランドになる計画で、EX90以降は毎年新型EVを発売していく。EX90に続くモデルは未発表だが、エントリーモデルの小型SUVが開発中であることが知られており、現行のXC60のEV版も導入される可能性が高い。