ラダーフレームにBMWエンジン イネオス・グレナディアへ試乗 目標は最高のオフローダー 前編

公開 : 2023.02.17 08:25

大きくオフセットしたペダルレイアウト

フロントシートの座り心地は良好で、角度などの調整域も広い。2スポーク・ステアリングホイールを支えるコラムも同様。サイドウインドウが大きく、開くと自然に右肘が開口部の縁に乗る。

真っ先に気が付くのは、右ハンドル車の場合、ペダルが大きくオフセットしていること。エンジンの排気マニフォールドが右側に突き出ているため、足もとの空間を制限しているという。

イネオス・グレナディア・ステーションワゴン 3.0TD トレイルマスター・エディション(英国仕様)
イネオス・グレナディア・ステーションワゴン 3.0TD トレイルマスター・エディション(英国仕様)

巨大なフットレストで見た目を取り繕ってあるが、ブレーキペダルはステアリングホイールの中心軸より右にある。筆者が初めて座った時は、右端へ追いやられたアクセルペダルを探してしまったほど。

確かにディフェンダーのペダルレイアウトも完璧ではなかった。とはいえ、左ハンドルのグレナディアは、より適正な位置にペダルが並んでいることは事実だ。インテリア全体の仕上がりが好印象なだけに、惜しいポイントといえる。

ふんだんなスイッチ類のおかげで、ドライバーの周辺には小物入れが少ないものの、空間自体は広い。助手席側には、大きな出っ張りが足もとにない。高身長の大人でも快適に座れ、USBポートも用意されている。

テールゲートはサイドヒンジの観音開き。重たいスペアタイヤが装備されているが、開閉しやすかった。荷室容量は最大2000Lと巨大。形状は立方体に近く、大きな荷物も積みやすそうだ。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジム・ホルダー

    Jim Holder

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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