フォード LFPバッテリー、市販EVに導入 コスト削減と長寿命化図る
公開 : 2023.02.17 18:25
フォードはマスタング・マッハEなどのEVにLFP(リチウム・鉄・リン酸塩)バッテリーを搭載すると発表しました。従来のNCMバッテリーに比べ、耐久性、充電速度が向上し、コストも削減できるとされています。
LFP導入でコスト削減 長寿命化も
フォードは、電動クロスオーバーのマスタング・マッハEに、新しいLFP(リチウム・鉄・リン酸塩)バッテリーを搭載すると発表した。
現在のモデルはNCM(ニッケル・コバルト・マンガン)バッテリーを搭載しており、LFPは長寿命、低コスト、高速充電といったメリットがあるとフォードは述べている。
LFPバッテリーは来年、ピックアップトラックのF-150ライトニングにも搭載され、その後商用車を含む複数のEVモデルに順次導入される予定だ。
フォードはLFPバッテリーについて、NCMバッテリーよりも耐久性が高く、需要の大きい高価な素材を使わないと説明している。ニッケルやコバルトなどへの依存を減らす狙いもある。
フォードは2023年末までに60万台、2026年末までに200万台のEVを生産することを目標に、バッテリーサプライチェーンの現地化を進めている。LFPの導入はその一環である。
LFPは今後、米国ミシガン州に新設されたバッテリー工場で生産される予定だ。また、2026年にはケンタッキー州にブルーオーバル・バッテリー・パークを開設する予定で、電動化を推進していく。
フォードのビル・フォード会長は、「当社はEV革命をリードすることを約束します。世界的な変革の最先端に立ち続けるためにテクノロジーと雇用に投資していきます」と述べている。