フォルクスワーゲンID Buzz 詳細データテスト 価格は高い 動力性能はほどほど 静粛性は上々

公開 : 2023.02.18 20:25  更新 : 2023.03.05 00:54

快適性/静粛性 ★★★★★★★★★☆

ID Buzzの主な優位性を示す数字が3つある。80km/h巡航時にマークした室内騒音の63dBA。これは2019年に計測した先代ランドローバー・ディスカバリースポーツD180SEをわずかに1dBA超えるのみ。2022年にテストしたクルーキャブのトランスポーター 2.0 TDI スポーツラインは、バンとはいえ71dBAだった。

つまり、上質さでは最近のSUVと同等で、商用ベースのライバルよりははるかに静粛性が高いということだ。電動パワートレインはほぼノイズレスだし、箱型ボディでありながら反響音も少ない。高速道路では、ミラー周辺やピラー、ドアシールあたりからの風切り音は多少あるが、ロードノイズはうまく消されている。テスト車の21インチホイールはきつめの隆起を乗り越える際に時おり衝撃音を起こしたが、おだやかな空気を乱すほどのものではなかった。

静粛性は高い。箱型ボディでありながら、反響音も気にならない。快適性については、但し書きなしの合格点を与えられる。
静粛性は高い。箱型ボディでありながら、反響音も気にならない。快適性については、但し書きなしの合格点を与えられる。    LUC LACEY

快適なシートと広々としたキャビンスペースが、快適性をますます高めている。ツーリングでのマナーに関していえば、最新のまずまず高級なファミリーカーとして、合格点だと言える。

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