メルセデス・ベンツGLE 改良新型は約1270万円から 全車ハイブリッド化、デザイン変更

公開 : 2023.02.23 18:05

メルセデス・ベンツのミドルクラスSUV、GLEの改良新型の英国価格が発表されました。48VマイルドハイブリッドとPHEVの導入により、全車電動化モデルとなっています。

改良でデザイン変更 新機能も追加

メルセデス・ベンツGLEの改良新型の英国価格が発表された。GLEのAMGライン仕様で7万7890ポンド(約1270万円)から、GLEクーペはAMGライン・プレミアム・プラス仕様のみで9万2675ポンド(約1500万円)からとなる。

GLEはメルセデスにおけるミドルクラスのSUVで、2代目となる現行世代は2018年に登場した。今回の改良ではデザイン変更のほか、パワートレインにハイブリッドを導入し全車電動化モデルとなった。英国では7月に発売される予定である。

メルセデス・ベンツGLEクーペ
メルセデス・ベンツGLEクーペ    メルセデス・ベンツ

エクステリアでは、フロントとリアのLEDライトを変更し、新しいデザインのフロントバンパーを採用した。アルミホイールも新しいデザインが追加されている。

GLEにはAMGライン、AMGライン・プレミアム、AMGライン・プレミアム・プラスの3種類が用意される。GLEクーペはスポーティなキャラクターであることから、AMGライン・プレミアム・プラスのみの設定となる。

インテリアでは、Sクラスと同様のマルチファンクション・ステアリングホイールが採用され、スポークにタッチセンサー式のボタンが配置される。カラーとトリムの組み合わせも一新された。

また、車載システムのMBUXも更新され、オプションのオフロード・パッケージ装着車ではカメラビューや新しいインフォメーション・グラフィックなどを表示する。

運転支援システムとしては、アクティブ・クルーズコントロール「ディストロニック」を改良し、360度カメラに対応したパーキング・パッケージが新たに追加される。最大牽引力は3500kgと変わらないが、オプションのトレーラーアシスタントの機能が強化され、ステアリングの角度を自動制御し、最大90度までのバック操作ができるようになった。

また、新たにスマートホーム機能が搭載されている。これは、無線LANとセンサーを使って車両と指定された住所をネットワーク接続するもので、乗員の音声指示によって自宅に誰かがいるかどうかを確認することもできる。また、照明やブラインド、ヒーターなどの家電製品を車内から遠隔操作することも可能だ。

全グレードにハイブリッドシステム搭載

パワートレインとしては、マイルドハイブリッドのガソリンおよびディーゼルエンジンに加え、プラグインハイブリッドが用意されている。

英国市場では、ベースとなるGLE 300dはターボチャージャー付き2.0L 4気筒ディーゼルエンジン「OM654」を搭載し、最高出力は3ps減の269ps、最大トルクは変わらず56kg-mとなる。従来通り、48VのISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)と組み合わされ、20psと20.5kg-mのアシストを得る。

メルセデス・ベンツGLEクーペ
メルセデス・ベンツGLEクーペ    メルセデス・ベンツ

GLE 450dのターボチャージャー付き3.0L直列6気筒ディーゼルエンジン「OM656」にも48Vマイルドハイブリッドが採用された。出力は36ps増の367ps、トルクは5kg-m増の76.5kg-mとなり、4気筒と同様にISGによって20psと20.5kg-mが追加される。また、燃費向上のため、惰性走行時にエンジンを停止させる技術も搭載される。

GLE 450は、従来と同じターボチャージャー付き3.0L直列6気筒ガソリンエンジン「M256」を搭載しながら、出力を13ps向上させ381psとし、トルクは51kg-mに維持した。こちらも48Vマイルドハイブリッドを搭載し、20psと20.5kg-mのアシストを受ける。

PHEVのGLE 400eには、メルセデス最新のターボチャージャー付き2.0L 4気筒ガソリンエンジンが搭載される。「M254」と呼ばれるこのユニットは、先代GLE 350eに搭載された「M272」に代わるもので最高出力252ps、最大トルク40.8kg-mを発揮する。これに136psと20.5kg-mを発揮する電気モーターを組み合わせ、システム全体の出力は380ps、トルクは61.2kg-mとなった。

GLE 350deには、従来と同じターボチャージャー付き2.0L 4気筒ディーゼルエンジン「OM654」が搭載される。エンジン単体で最高出力197ps、最大トルク45.0kg-mを発揮し、電気モーターと組み合わせたシステム全体の出力は334ps、トルクは76.5kg-mとなる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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