クラス最高の体験を叶える1台 BMW 3シリーズ(G20型) 英国版中古車ガイド 高水準な走り
公開 : 2023.03.03 08:25
先代より拡大した車内空間
プレミアムモデルらしく、インテリアには高級感がある。堅牢に作られ素材は上質。ダッシュボードには、モニター式の鮮明なメーターパネルと、10.3インチのインフォテインメント用タッチモニターが埋め込まれる。操作系はシンプルで扱いやすい。
G20型では、車内空間が先代より拡大している。フロントシート側は、アウディA4やメルセデス・ベンツCクラスと同等とはいえ、リアシート側は3シリーズの方がひと回り広い。背もたれの角度もちょうど良く、長時間快適に座っていられるだろう。
荷室容量も充分。リアシートの背もたれは40:20:40の分割で倒せ、長い荷物も問題なく載せられる。
英国の中古車市場を見てみると、2019年式の初期型なら2万ポンド(約322万円)前後で狙える。2020年式でも、3万ポンド(約483万円)用意すれば大部分のエンジンやグレードを選べる。2021〜2022年式は、3万5000ポンド(約563万円)ほどだ。
トリムグレードとスペック
Mスポーツプロ・パッケージ:Mスポーツを探すなら、Mスポーツプロ・パッケージ装備車が良いだろう。アダプティブダンパーを備え、3シリーズ最高の乗り心地を叶えている。優れた動的能力に、快適性も両立できている。
知っておくべきこと
G20型3シリーズの燃費は、ガソリンの318iや320iで15.4km/L、330iで14.3km/L、M340iで12.4km/Lがうたわれている。330eでは71.4km/Lに伸び、40kmから48kmを電気の力だけで走行可能となっている。
ディーゼルエンジンの場合は、318dと320dで20.9km/L。xドライブの320dになると、18.9km/Lへ落ちる。
G20型は、安全性試験のユーロNCAPで五つ星を獲得している。ドライビング・アシスタントプロ・パッケージを選択すると、ブラインドスポット・モニターなどの機能が追加され、安心感は一層高まる。
購入時に気をつけたいポイント
リコール
2019年3月から7月に製造された一部の3シリーズは、クランクケース・ベアリング・ブッシュの不具合によるリコールが英国では出されている。比較的重大な内容といえ、エンジンの載せ替えが必要になるため、BMWのディーラーで確認しておきたい。
2019年7月に製造された一部のモデルでは、リアシート中央のヘッドレストに問題がありリコールが出た。 2020年3月から9月の一部のモデルでは、溶接で生じた破片が残っていることで電気系統がショートする可能性があり、リコールが出ている。
信頼性
AUTOCARの姉妹メディアによる調査では、G20型のガソリンエンジン版の信頼性は、同クラスの26台中7位にランクインしている。しかし、ディーゼルエンジン版は26位に沈んだ。BMW自体は32社中16位と、信頼性は平均的といえる。