消防車のEV化へ向けて

消防車両事業を手がける株式会社モリタなどをグループ会社にもつ、株式会社モリタホールディングスは、株式会社EVモーターズ・ジャパン（EVM-J）との資本業務提携を発表した。

2023年2月22日開催の取締役会において、EVM-Jが実施する第三者割当増資の一部を引き受けるとともに、業務提携契約を締結することを決議した。

二酸化炭素などの温室効果ガスの排出量を削減する「脱炭素化」の潮流が世界的に加速するなか、自動車業界においては、電動自動車へのシフトが鮮明となっており、大きな転換期を迎えている。

EVM-Jは、商用EV（バス・トラック・トライクなど）に特化した開発・製造・販売を手掛ける企業。

電力消費とバッテリー劣化を大幅に低減する自社開発したモーター制御システム「アクティブ・インバータ」や、軽量車両の開発などの技術を活用し、低電力消費率、バッテリー長寿命を実現することで、航続距離の課題を解決した量産型の商用EVを開発している。

モリタホールディングスにおいても、消防車両のEV化は最重要課題の1つと捉え、消防車両に適した独自のEVシャシーを、共同開発することが最良であると判断し、EVM-Jへ資本参加するとともに、業務提携契約を締結したという。