愛車がeBay(イーベイ)に! 盗難被害の日産シルビア(S15)、バラバラにされ出品 外国人窃盗犯か
公開 : 2023.03.03 11:45 更新 : 2023.03.31 09:34
出品停止に eBayジャパンを取材
ところで、盗品がeBayなど海外のECサイトに出品された場合、運営側はどのような対応をとるのだろうか?
3月2日お昼ごろにeBayジャパン広報へ聞いてみたところ、夕方には以下の回答が届いた。
「頂いたメールの内容につきましては、eBayジャパンが米国eBayの担当部署に連絡し、対象商品の出品停止を要請いたしました」
予想外に迅速な対応で少々驚いたが、すでに日本のeBayから米国eBayの担当部署に出品停止が要請されていた。
日本では昨今、頻繁にネットオークションやフリマサイトに自動車部品の盗品が出品されており、筆者もこれまで被害者の方々と一緒に「明らかに盗まれた車両をばらした部品が出品されている」ことを運営会社に申し出て、さまざまな証拠書類や写真なども提出してきたが、1度として出品停止やアカウント凍結の措置が取られることはなかった。
盗まれた愛車の変わり果てた姿を米国eBayの写真で見ることになったMさんは現在、どのような思いでいるのだろうか?
「クルマ好きの方ならお分かりいただけると思いますが、クルマは家族と同じ大切な存在です。それが盗まれ、遠い異国の地で切り刻まれた状態で売りに出されていたことは本当に衝撃でした」
「愛するクルマを手放すとき、多くの人が次に乗る人にも笑顔で乗ってもらいたい。幸せな気持ちで乗り続けて欲しい。長く乗ったクルマならなおさらそう思うでしょう」
「もう、取り戻したいとも思いませんね。盗まれたあとも見つかったとしても気持ち悪いですし、再び乗ろうという気持ちも当時からありませんでした」
「eBayで販売されているパーツを買い戻そうという気もありません。あれからもう個人ではクルマを所有していません」
愛するクルマを盗まれ、2年近くたって切り刻まれた姿で販売されていることを知ったMさん。
クルマが大好きでさまざまな改造を施したりサーキット走行に出かけたりしていたMさんが、盗難されてからはクルマの個人所有をやめてしまったという。
そのことだけでもMさんの悲しみと深く傷ついた心がどれほど深刻なものかわかるだろう。
自動車窃盗に対する厳罰化、そして簡単に換金できないシステムを構築し、自動車盗難の根絶を願うばかりである。