最高出力663ps 新型ACコブラGTロードスター 今春より限定販売へ

公開 : 2023.03.03 06:05

シボレー製6.2L V8を積んだ最新作、コブラGTロードスターが今春正式発表される予定です。新設計のアルミシャシーとカーボンボディを採用し、大型化しながらも車重1500kg以下に抑えているとのことです。

新世代の「コブラ」登場

英国の自動車メーカーであるACカーズは、新型車「コブラGTロードスター」を公開した。著名なACコブラは、3年間にわたる開発プログラムを経て、根本から生まれ変わる。

「コブラ」の名称の権利を持ち、創業122年の英国最古の自動車メーカーを主張するACカーズは、春以降に新型車の全貌を明らかにする予定だ。AUTOCARは発売に先立って、このモデルの独占画像を入手した。

ACコブラGTロードスター
ACコブラGTロードスター    ACカーズ

正式名称をコブラGTロードスター(Cobra GT Roadster)といい、アルミニウム押出のシャシーを使用し、ボディはカーボンファイバー製となる。サイズはオリジナルモデルよりもかなり大きい。

ACカーズは、新開発のアーキテクチャと、既存のコブラ378スーパーブロワーMkIVと同じV8エンジンを搭載することにより、パフォーマンス、洗練性、製造品質を劇的に向上させるとしている。

パワートレインは、自然吸気エンジン(出力未定)と、シボレー製6.2L V8スーパーチャージャー(最高出力663ps、最大トルク79.5kg-m)の2種類が用意される。

6速MTまたは10速が選択可能で、車重1500kg以下、0-97km/h加速は3.6秒程度とされる。

ホイールベースは2570mmと既存のコブラよりも大きく、ボディも新設計だ。全体的なシルエットや特徴は1960年代のオリジナルをほぼ忠実に再現しつつ、現代的なタッチを加えているようだ。

ACカーズによると、コブラGTロードスターは「最先端の素材と製造技術」を駆使して「特別な存在となるよう細心の注意を払って設計」されており、オーナーの好みに合わせて高度にカスタマイズすることができるという。価格や入手方法は未定だが、生産台数は限定される予定である。

アルミニウム製スペースフレームシャシーは、Icona Design GroupとCecomp Spaがイタリアで設計したものだ。「優れたねじれ剛性」を謳っており、グランドツアラーとしての新型車の特徴である「洗練されたパフォーマンス志向の乗り心地とハンドリング」を兼ね備えているという。

ACカーズの本拠地である英国で製造され、エアコン、電動ウィンドウ、「洗練された」車内エンターテインメント、取り外し可能なハードトップなど、現代的な装備も用意される予定だ、

現在販売されている標準のコブラは、直4ターボ、V8、EVが選択可能だ。

ACカーズにとって、2022年5月にスイスの投資家デヴィッド・コンザ氏をCEOに任命して以来、初の新商品発表となる。1996年に同ブランドを買収したアラン・ルビンスキー氏は、引き続き会長を務めている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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