ずぶ濡れるサンデー・バギー セグウェイ・ヴィランとポラリスRZRへ試乗 オンロードも最高 前編

公開 : 2023.03.13 08:25

ボディパネルは最小限 操作系は大きく肉厚

ブルーのポラリスRZR トレイルSが積むのは、最高出力101psの999cc 2気筒エンジン。こちらもトランスミッションはCVTとなり、四輪駆動システムは若干高機能。オーブンデフかデフロックの後輪駆動と、両方デフロックさせた四輪駆動を切り替えられる。

サスペンションは、前後ともにダブルウイッシュボーン式。フロントのストローク量は310mmもあり、2台を並べるとやや背が高い。セグウェイのプロポーションの方が長く低いため、より鋭く走りそうに見える。

ポラリスRZR トレイルS(英国仕様)
ポラリスRZR トレイルS(英国仕様)

発進させてみると、ポラリスの方が親しみやすい。フレッシュな空気も楽しみやすい。同僚のプライヤーも同意していた。どちらも、厚い手袋をした状態で運転できるよう、操作系は大きく肉厚。気温が氷点下だった試乗日は特に、有効に感じられた。

短く細いバー状のドアを開き、セグウェイへ腰を下ろす。4点ハーネスが備わるが、通常のシートベルトのように長さがリールで変わるため、装着は簡単。シートへ収まると、適度な包まれ感がある。ヒーターもオプションで追加できる。

どの方向にもガラスはない。ボディパネルは最小限。壮大な景色も見渡せる。

1.0Lの2気筒エンジンはややガサツ。ノイズが盛大で、フルフェイスのヘルメットをかぶっていても耳栓は欲しい。リアエンジンだから走行中は音が後方へ流れそうに思えるが、一帯を容赦なく満たす。

この続きは後編にて。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ピアス・ワード

    Piers Ward

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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