時代を超越した魅力 マツダMX-5(ロードスター/ND型) 英国版中古車ガイド 快適性も高い

公開 : 2023.03.12 08:25

中古車ならコンパクトカーよりお手頃

4代目ロードスターの中古車の英国価格は、初期の1.5L版で1万1500ポンド(約185万円)からが相場。2.0Lでも、走行距離が長めの初期型なら1万2000ポンド(約193万円)程度から狙える。

183psへパワーアップした2.0L版では、最低でも1万9000ポンド(約305万円)は必要になる。それでも、ちょっとしたコンパクトカーより英国ではお手頃といえる。

マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

知っておくべきこと

ロードスターが根強い人気を持つ英国では、ブラックの17インチBBSアルミホイールなどを装備した30thアニバーサリーのほか、複数の特別仕様が提供されている。購入時は、その違いで悩むのも楽しいだろう。

開閉式のルーフ、リトラクタブル・ハードトップを備えたロードスターRFも存在する。複雑なメカニズムを搭載し、車重はソフトトップ版より重い。クーペのようなスタイリングを好むという人もいる。なお、日本ではロードスターRFに1.5L版の設定はない。

マツダMX-5(ロードスター) RF(ND型/英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター) RF(ND型/英国仕様)

トリムグレードとスペック

2.0Lエンジン:高回転域まで使い切れば、不満のないパワーを発揮してくれる。硬めのサスペンションとリミテッドスリップ・デフが組み合わされ、驚くほど機敏で懐の深いスポーツカーに仕上がっている。

マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

購入時に気をつけたいポイント

オートマティック

2016年10月から2018年11月までに製造されたロードスターでは、オートマティックで不意にシフトダウンする不具合が英国では報告されている。リコールが出されており、ディーラーへ持ち込みソフトウエアを更新することで治せる。

タイトな車内

小柄なロードスターは車内もタイト。身長が高いドライバーは、快適に座れるか確かめた方が良いだろう。

アイドリングストップ機能

マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

2015年5月から2017年4月の間に製造されたロードスターでは、アイドリングストップ機能の不具合により、オーバーヒートや出火する可能性が英国では報告されている。購入する場合は、該当するクルマかどうかディーラーで確認したい。

ソフトウエアをアップデートし、システム全体をチェックする必要がある。特定の部品交換が必要になる場合もあるようだ。

英国編集部の推しチョイス

ベスト:2.0 スポーツテック

アダプティブLEDヘッドライトに17インチ・アルミホイール、ビルシュタイン・ダンパーなどが組まれるロードスター。

ワイルドカード:30thアニバーサリー

30周年を記念し、オレンジ色の特別仕様が世界3000台限定で提供されている。エンジンのパワーに変わりはないが、鍛造アルミホイールに高性能ブレーキなど、望ましいアイテムが与えられている。

マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)
マツダMX-5(ロードスター) 30thアニバーサリー(ND型/英国仕様)

記事に関わった人々

  • 執筆

    オリバー・ヤング

    Oliver Young 

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    中嶋健治

    Kenji Nakajima

    1976年生まれ。地方私立大学の広報室を担当後、重度のクルマ好きが高じて脱サラ。フリーの翻訳家としてAUTOCAR JAPANの海外記事を担当することに。目下の夢は、トリノやサンタアガタ、モデナをレンタカーで気ままに探訪すること。おっちょこちょいが泣き所。

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