ホットハッチの頂点 ホンダ・シビック・タイプRの能力を探る RS3 ゴルフ R i30 N 4台比較 前編
公開 : 2023.03.18 09:45
完璧なドライビングポジション
早速、シビック・タイプRの運転席へ座ってみよう。FL5型のインテリアの印象はかなりポジティブ。真っ赤なクロス張りのバケットシートは適度にソフトで、彫りが深く横方向のサポート性に不足はない。ポジションは完璧。フロアカーペットもレッドだ。
正面にはアルカンターラが巻かれた、理想的なカタチのステアリングホイールが据えられる。左手を自然に降ろした場所には、アルミニウム製のシフトレバー。寒い日は冷たいが、運転しているうちに温まる。
1997年発売の、EK9型シビック・タイプRから特長が受け継がれている。2023年の今でも素晴らしい眺めだし、価値あるレガシーだといえる。
スマートなダッシュボードには、帯のようにハニカム・トリムが埋め込まれている。タイプRではシックなカラーリングで新鮮味は控えめだが、退屈な内装ではない。フェラーリF40にも通じる雰囲気を筆者は感じた。
少し子供っぽいと思う読者もいらっしゃるかもしれないが、これはホットハッチ。やんちゃなくらいが丁度いい。残りの3台の、すべてグレーでコーディネートされた車内と、どちらがお好みだろうか。
この続きは中編にて。